15日 雨風が強まり「春の嵐」に 気温上昇 最高気温20℃超えの所も
季節外れの暖かさ 今年一番の暖かさ 5月並みも
今日15日の最高気温は、全国的に4月並みの所が多いでしょう。中には5月並みの所もあり、各地で季節外れの暖かさになりそうです。 沖縄と九州から東北南部は、昨日14日と同じくらいか高い所が多いでしょう。那覇は25℃、福岡は19℃、高知や大阪は17℃、東京は21℃と4月下旬並みの予想です。東京は今年初めて20℃を超えるでしょう。今年一番の暖かさになる所が多くなりそうです。 一方、東北北部と北海道は昨日14日よりグッと低くなりそうです。札幌は昨日は10℃を超えて4月並みの暖かさでしたが、一転して3℃の予想です。一気に寒さが戻るでしょう。ただ、それでも平年を上回り、各地で3月から4月並みになりそうです。 日中は季節外れの暖かさになる所も、今夜から明日16日にかけて北風に変わり、急に冷え込む所がありそうです。急激な寒暖差にご注意ください。
融雪災害に注意
暖かくなることで心配されるのが、融雪による災害です。積雪が多く残る所では、気温の上昇や雨により雪解けが進むことで、次の3つの災害が発生する恐れがあります。 ①雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。 ②雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。 ③雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。 このほか屋根からの落雪も多くなるため、屋根の上の雪下ろしや軒先で作業する際は注意が必要です。
日本気象協会 本社 小野 聡子