バレー男子日本代表、52年ぶり金逃す...東京五輪王者フランスに惜敗、主要国際大会銀メダルは47年ぶり【ネーションズリーグ】
◆頂点まであと一歩、石川祐希「次こそ金メダルを」
セットカウント1‐2で迎えた第4セット。もう落とせない日本だが、互いに点を取り合う息詰まる攻防が続く。11-11の同点からフランスに連続得点を許すなど、12-14とリードされる。そこから日本は石川のバックアタックに、西田の好レシーブから小野寺の速攻が決まるなどして19-19の同点に追いつく。同点のまま試合は続き、石川のスパイクを拾われるとスパイクを決められ24-23とマッチポイントを握られると、最後も石川が止められ23-25でこのセットも失い、セットカウント1-3でフランスに敗れた。 日本を率いたフィリップ・ブラン監督(64)は「悔しい気持ちはあるが、成長した面がたくさんあるので、チームを誇りに思っている」と話し、「タフな試合の中でいかに勝つかを学ぼうとしてこの大会に挑んでいたので、勝ち方を色々学べたと思うので次に生かしたい」と、パリ五輪本番へ向けて闘志を燃やした。 昨年のネーションズリーグで大会初の銅メダルを獲得した日本は、頂点まであと一歩届かずも大会初の銀メダルに輝き2年連続の表彰台。今大会では男女ともに銀メダルとなり、パリ五輪でのメダル獲得へ弾みをつけた。 試合後には表彰式が行われ、主将の石川祐希がベストアウトサイドヒッター、山本智大がベストリベロに選ばれた。 表彰式を終えた石川は、直後のインタビューで「非常に悔しい思いでいっぱいです」と率直な気持ちを打ち明けた。迫るパリ五輪に向けては「やっぱりメダルを目標にやってますし、今回銀メダルで終わってしまったので、次こそ金メダルを取って。パリオリンピックではそこを目指せるチームだというふうに思っているので、金メダルを目指して戦いたいと思います」と意気込みを語った。