花蓮・玉里断層、「地質敏感区」に指定 昨年の東部地震受け/台湾
(台北中央社)経済部(経済省)地質調査・鉱業管理センターは25日、東部・花蓮県の玉里断層を含む一帯を地質災害発生の恐れがある「活動断層地質敏感区」に指定したと公表した。昨年9月に東部・台東県池上を震源として発生したマグニチュード(M)6.8の地震を受け、区域指定に向けた測量を進めていた。 地質敏感区に指定されたのは花蓮県玉里鎮と同富里郷にまたがる全長約14.6キロ、総面積約4.4平方キロメートルの範囲。 同センターは、池上での地震発生後、地表に現れた断層の痕跡がはっきりしており、玉里断層の破裂が非常に明確だったことに加え、1951年にも活動の記録があったことを挙げ、玉里断層が活断層であることの表れだと説明した。 政府は2014年以降、地質敏感区の調査と指定を実施。現在、台湾全土にある36の活断層のうち、22の活断層が地質敏感区に含まれている。 同センターは、地質敏感区の公表は土地の地質環境や状態を各界にあらかじめ理解してもらうのが目的だと説明。土地開発や防災、環境保全において重要な資料になるとしている。 (劉千綾/編集:名切千絵)