「サンカッケー」が尾州の織物工場を買収、産地支援の新たなモデルケースになるか
デザイナー尾崎雄飛によるファッションブランド「サンカッケー(SUN/kakke)」を展開する三角形が、愛知県一宮市の織物工場「岩安毛織」を買収した。取得額は非公開。「ウィーバー・サンカッケー」と名称を変更して、事業の承継に注力していく。 【画像】工場の織機
岩安毛織は、ウールの名産地「尾州」とも呼ばれる愛知県一宮市で長年事業を展開。「ファンシーツイード」などの生産を得意として、多くの企業、ファッションブランドに生地を提供してきた。 デザイナー尾崎は、後継者不足などの要因から衰退の一途を辿る地方の織物産業を支援したいという考えから買収を決断。「工場を丸ごと買い取ることで直接的な支援になればと考えた。後に続くブランドが現れて、こうした支援の形も選択肢の一つになれば」とコメントした。