お寺で落花生の「安全祈願」 形が似ている?町から「ご利益をお届け」
立科町山部の津金寺で16日、町農業振興公社「たてしな屋」が特産化を図る落花生の「安全祈願」の法要が営まれた。節分を控え22日に一般販売を開始する前に、落花生が買い求める人に無病息災や家内安全をもたらすよう初めて企画し、地域の古刹(こさつ)である同寺に依頼。落花生200袋を本堂に供え祈願した。 【写真】落花生を前にお寺で法要 同公社は2021年から、南北に長く中央がくびれている町と形が似る落花生の栽培に取り組む。豊作だった昨年は約200キロを収穫、680袋(1袋200グラム)を生産した。東京の物産展などで400袋以上販売し、好評だったという。 この日は住職の矢崎大祐さん(52)が聖観世音菩薩(ぼさつ)像前で約20分読経した。祈願済みの袋に「立科町自慢の楽華生(らっかせい)」とのラベルを貼り、町郵便局や権現の湯、道の駅女神の里たてしな、公社事務所で1袋700円で販売する。売り上げの一部は能登半島地震の被災地に町を通じて送る予定だ。 公社の保科武美さん(68)は「(落花生を通じ)御利益をお届けできれば」と期待。来年以降も続ける考えという。