【2024年注目選手リスト】神戸弘陵高・村上泰斗 高校から投手転向した最速152キロ右腕。監督も太鼓判「YouTubeでダルビッシュ投手の変化球を見てすぐに習得した」【高校生 投手】
クセのないキレイな投球フォームを見ていると、本当に投手転向3年目なのかと目を疑ってしまう。 去年夏に自己最速となる152キロを記録した神戸弘陵高(兵庫)の右腕・村上泰斗投手(新3年)は、今秋のドラフト候補としてプロのスカウトからも注目されている。(取材・文 MBSアナウンサー金山泉)
5人兄弟の末っ子として生まれ、兄の影響で小学1年時に野球を始めた村上。小中学生時代は捕手だった。しかし神戸弘陵高に入学した際、地肩の強さと身体能力の高さを感じた岡本博公監督(42)が投手転向を提案。もともと投手への思いがあった村上は、新たな挑戦を決意した。 一から投球フォームを研究し、ウェイトトレーニングや食事で体を大きくすることで球速はどんどん上がっていった。入学時135キロだったストレートは、高1秋に140キロを超える。そして高2夏、ついに150キロの大台を突破した。 ただ速いだけではなくキレもある村上のストレート。ボールの回転数を測定する機器では、プロの投手とほぼ変わらない数値が出ているという。
岡本監督「YouTubeでダルビッシュ投手の変化球を見てすぐに習得」
岡本監督は村上についてこう話す。「研究熱心で向上心もすごくある子です。最大の武器はストレートですが、YouTubeでダルビッシュ投手の変化球を見てすぐに習得したり、すごく器用で、いろんな球種を投げることもできる。」 「投手経験が浅いだけに、伸びしろはまだまだたっぷりありますよ。」 村上はこの冬、ストレートの威力を更にアップさせるため、下半身の強化に励んできた。「5割くらいの力で投げても球速は出ている感じがある。出力は上がっているのかなと思う。」と手ごたえを感じている。 今年の目標を「チームとして兵庫県大会で頂点に立ちたい。個人としてはU-18日本代表に選ばれて、世代を代表する投手になりたい。そしてプロ野球選手になって、育ててくれた両親に恩返しをしたい。」と熱く語る。 高校生活最後のシーズン。村上の進化は止まらない。