最高値は5玉15万円 糖度高く上出来 ほべつメロン初競り
むかわ町穂別地区の特産品「ほべつメロン」の初競りが11日、札幌市中央卸売市場で行われ、「秀」1ケース(5玉入り)で15万円の最高値を付けた。前年と同じ金額となり、市場関係者から「贈答用や小売りなど幅広い用途に使いやすい大きさの玉が多い」と評価されている。 1・5ヘクタールの畑でメロンを栽培する石崎憲一さん(49)が前日の10日、ルピアレッド49ケース(4~6玉)をとまこまい広域農業協同組合穂別支所の野菜集出荷場に持ち込み、前年より1日早い初出荷となった。 同農協ほべつメロン生産部会(後藤馨部会長)の会員が検査を実施。糖度は最高で15度を記録し、基準となる13度を上回った。石崎さんは「今年は天候に恵まれ、日照量も多く、上出来なメロンが育った」と話す。気温が高くなる夏に向け、「日中と夜の寒暖差によって甘いメロンができるので、品質管理を徹底したい」と意気込んだ。 同農協によると、前年度は生産量が198トン、取扱高は1億500万円。今年度は生産量200トン、取扱高1億5000万円を目標にしている。同部会の23戸が14ヘクタールの畑で生産し、8月上旬ごろまで出荷する見通し。 同部会の土屋祐規副部会長(49)は「今年も無事に初出荷することができた。5月の気温が低かったが、今月末から出荷が本格的に始まる。おいしいメロンを多くの方に味わってもらいたい」と話した。
苫小牧民報