J1磐田は本拠地に1万3135人が駆け付けた中で数的優位生かせず名古屋に0―1
◆明治安田J1リーグ第8節 名古屋1―0磐田(13日・ヤマハ) ジュビロ磐田は名古屋に0―1で敗れ、連勝が2で止まった。前半8分、自陣右サイドを破られた末に失点。同43分に相手が退場し、試合時間の半分以上を数的優位で戦ったが、名古屋の堅い守りを崩しきれなかった。無得点は今季4度目。J1では7年ぶりの3連勝を逃し、13位に後退した。次はルヴァン杯を挟み、20日に敵地で福岡と対戦する。 試合終了のホイッスルと共に大きなため息が漏れた。1万3135人が駆け付け、リーグ戦の通算入場者数が700万人に達した一戦で磐田が無念の完封負け。試合後、ゴール裏のサポーターからは「(相手が)1人少ないんだぞ!」との声も飛んだ。横内昭展監督(56)は「非常に痛い敗戦。声を枯らしたサポーターに申し訳ない」と頭を下げた。 前半8分、自陣右サイドから切り込まれ、ペナルティエリアの外から打たれた緩いボールはGK川島の手前でバウンドし、そのままネットに吸い込まれた。「ルーズボールに 競れない、相手ボールの時に寄せない、誰がマークに付くかコミュニケーションがない。やられるべくしてやられた」と指揮官。今季先制を許した試合はこれで5戦全敗となった。 同43分には相手が一発退場。後半はシュート数では8―1と攻め立てたが、名古屋の堅いブロック、粘り強い対応の前に沈黙した。後半から出場したMF古川は絶好機を逃し「自分の最後の所が勝負を分けた」。ここまで7得点のFWジャーメインは同36分、振り向きざまのシュートが右ポストに嫌われるなど不発。「もう少し工夫しないと崩せない」と反省を口にした。 今季3勝は全て複数得点を挙げているものの、反対に敗れた5試合のうち4試合は無得点のまま終えている。次週は17日にルヴァン杯・長崎戦、20日にリーグ・福岡戦と九州遠征が続く。「連敗しないように勝ち点を取れるようにやっていく」とジャーメイン。課題を洗い直し、少しずつ完成度を上げていくしかない。(武藤 瑞基)
報知新聞社