いきなりボギー連発の渋野日向子、直後にピンそばショットで復調…内心では「やべー狙ってねーよ」
【サマミッシュ(米ワシントン州)=帯津智昭】女子ゴルフの今季メジャー第3戦、全米女子プロ選手権は22日、米ワシントン州サマミッシュのサハリーCC(パー72)で第3ラウンドが行われ、6位から出た山下美夢有は3バーディー、1ボギーでスコアを二つ伸ばし、通算5アンダーで首位と2打差の2位に浮上した。3位スタートの渋野日向子は3バーディー、4ボギーでスコアを一つ落とし、通算3アンダーで5位に後退した。首位は7アンダーの梁煕英(韓国)。 【写真】6番ホールでティーショットを放つ渋野日向子(22日)
最終組で回った渋野は1番でいきなりボギーをたたき、3、4番でもボギー。あっという間にスコアを三つ落とした。「やっぱり緊張感はあったと感じる最初の4ホールだった」。
復調のきっかけは5番パー3。グリーンの右側に池があり、この日はピンが右側に配置された。その中で、第1打をピンまで約4・3メートルにつけた。会心のショットだが、ティーグラウンドでは苦笑いしていた。「やべー、(ピンは)狙ってねーよ、と思って」。結果的に果敢に攻めたことになり、このホールでバーディーを奪った。「ちょっと落ち着けたかなとは思うけど、あとが続かなかった。もったいないのが多いと感じた」と振り返った。
2019年の全英女子オープンに続くメジャー2勝目をかけ、首位と4打差で臨む最終ラウンド。渋野は「耐えながらも、やっぱり伸ばさないといけない。しっかりあきらめず、最後まで頑張りたい」と力を込めた。
一方、首位と2打差の山下はメジャー初制覇がかかる。「難しいけど、しっかりコースマネジメントをして、いいショットが打てれば、バーディーチャンスにもつけられた。パッティングが決まれば、いいリズムで回れる。明日もしっかりいいリズムで回れたらいいなと思う」と意気込んだ。