「生ごみではなく資源」段ボールのコンポストに野菜切りくず まきごろの堆肥に変身 沖縄・宜野湾市の伊佐自治会 地域住民が協力
沖縄県宜野湾市伊佐自治会(安良城かつみ会長)が昨年12月から、段ボールで制作したコンポストを公民館の玄関前に設置している。家庭から出る生ごみや枯れ葉で堆肥を作り、地域で活用して地球温暖化防止の一助につなげるのが狙い。「自治会だより」で知らせたこともあり、今では地域住民が野菜の切りくずなどを積極的にコンポストに入れるようになっている。(翁長良勝通信員) 自治会は、2022年度から公民館東側の花壇にシークヮーサーやリュウキュウツルグミ、ジャボチカバ、ビワなどの実のなる木を植栽している。ただ、 植栽前に肥料を入れた土作りをしてなかったため、思うように生育してなかった。化学肥料を施肥することにもためらいがあった。 そんな折、昨年11月に市環境対策課から「段ボールのコンポストで堆肥を作りませんか? 生ごみの活用は地球温暖化防止につながる」と声がかかった。 同12月には県地球温暖化防止活動推進員の宮城弘子さんを講師に、公民館でコンポスト制作法と微生物の投入タイミングの学習会を開催した。 コンポストのことは「自治会だより」でも告知。「だより」で知ったという地域住民から「家にプラスチック製のコンポストがある。公民館で活用してほしい」と2台が寄贈され、自治会が購入した1台と合わせ計3基に地域住民が生ごみを入れていくようになった。 宮城さんと環境対策課の職員が1月31日、微生物の生育状況を確認するため公民館を訪問。宮城さんは「微生物の生育は順調で素晴らしい堆肥になっている。花壇にまいてもよい時期」と助言した。 「家庭から出る生ごみは『ごみではなく資源』」と強調し「意識することが温暖化防止と地球環境に優しいまちづくりにつながる。継続して頑張りましょう」と激励した。