もし佐々木朗希が1年間ローテーション守ったら? “ダルビッシュ日本最終年クラス”の無双状態再現か!?
12球団大トリの契約更改をして話題となったロッテ・佐々木 朗希投手(大船渡)がキャンプ地である石垣島に入った。 ポスティングによるMLB移籍を目指すのであれば、まずは1年間しっかりローテーション を守って、規定投球回数(143回)に達することが第一歩になるだろう。 【一覧】18年高卒ドラフトの年俸リスト では、佐々木がもし1年間ローテーションを守ったらどんな成績を残すのだろう?2022年からローテーション入りしている佐々木の、この2年の成績を振り返ってみよう。 2022年 20試合 9勝4敗 129.1回 173奪三振 防御率2.02 奪三振率12.06 2023年 15試合 7勝4敗 91回 135奪三振 防御率1.78 奪三振率13.35 計 35試合 16勝8敗 220.1回 308奪三振 防御率1.92 奪三振率12.59 言うまでもなく、優秀な成績だ。 通常、プロ野球の一流投手の年間先発数は、23試合~25試合。佐々木が怪我なくローテーションを守れば、ロッテが優勝する確率も高まってくるのは間違いない。 中でも佐々木の成績で最も魅力的なのは、奪三振率だ。アベレージで160キロ台の速球と鋭いフォークのコンビネーション。打者は打ちようがない。
2011年ダルビッシュに近い!?
では、もし佐々木がローテーションを守りきったら、どのくらい奪三振を稼いでくれるのか。投球回数150回に達したことを前提に考えてみよう。 2022年の奪三振率12.00の場合だと、200奪三振。2年の平均である12.60の場合、210奪三振。昨年のように奪三振率13.00を超えると、217奪三振以上となる。 次に、MLBでも活躍した投手たちの、MLB移籍前年の数字も見てみよう。 ダルビッシュ 有投手(東北)、田中 将大投手(駒大苫小牧)、前田 健太投手(PL学園)。そして今季からドジャースに移籍する山本 由伸投手(都城)の4名だ。 ダルビッシュ (2011年) 28試合 232回 276奪三振 奪三振率10.71 (18勝6敗 防御率1.44) 田中(2013年) 28試合 212回 183奪三振 奪三振率7.76(24勝0敗 防御率1.27) 前田(2015年) 29試合 206.1回 175奪三振 奪三振率7.64(15勝8敗 防御率2.09) 山本(2023年) 23試合 164回 169奪三振 奪三振率9.27(16勝6敗 防御率1.21) 佐々木については、NPB時代、200奪三振以上、4回を達成しているダルビッシュ級の成績を期待してみたい。NPB時代のダルビッシュは150キロ前半の速球、カーブ、スライダー、ツーシームなど多彩な変化球はいずれも切れ味抜群で、打たれようがないほど圧倒的だった。特に2011年は日本でやることはないと思わせるほどの凄みがあった。この2年で通算奪三振率12.59、308奪三振を記録している佐々木はそれを目指せる資格があるといえる。