3年後の実用化を目指して 自動運転バスの実証実験 「高齢化社会にも対応した交通体系を」大館市
ABS秋田放送
大館市の中心部で、18日まで、自動運転のバスを公道で走らせる実証実験が行われました。 大館市は、3年後の2027年度に、『ルートや速度など、特定の条件がそろった環境でドライバーが乗らない自動運転』の実現を目指しています。 大館市は、持続可能な公共交通を実現するために、自動運転の導入を目指していて、18日までの3日間、市内の中心部で実証実験を行いました。 使われたのは、全長約7メートルのEV・電気自動車のバスで、車体の前後と左右に、合わせて16個のセンサーと8つのカメラが取り付けられています。 バスは、このセンサーとカメラが、歩行者やほかの車、それに障害物などを感知しながら自動で走っていきます。 開発した企業の担当者 「自分がどこにいて周りの車がどう動いてみたいなのを見ながら走行しております」 今回の実験では、運転席に人が座っていて、手動でバスを操作する場面もありましたが、大館市は将来的に、『ルートや速度など、特定の条件がそろった環境でドライバーが乗らない自動運転』を実現したい考えです。 大館市 都市計画課 本多利明 課長 「こうした自動運転の実証実験を通じまして、2027年度の本格運行を目指し、高齢化社会にも対応した交通体系を進めていきたいと考えております」 路線バスは、全国的に、利用者の減少と運転手の不足が進んでいて、特に地方では、路線の維持が年々、難しくなっています。 大館市は、来年度も、市内の中心部で実証実験を行い、3年後・2027年度の、特定の条件での自動運転実現を目指しています。