「ミャンマー人は有能」太鼓判を押す日本企業、政情不安の中でも高い日本語熱、将来の国づくりに日本も貢献
かつては、留学先として日本を選ぶ理由として、アニメなどの日本のサブカルチャーや文化に興味があることが挙げられていましたが、今回の面接ではどの学生も「日本は安全な国」という理由を挙げていたことが印象的だったそうです。 ただし、現在在籍するミャンマー人学生は、家庭学習の習慣が身についているようで、教員からの評価が高く「ネパールや他国の学生に比べて基本的に日本語能力が高いので、今後も受け入れていきたい」と意欲的です。
■沖縄の方言で会話する実習生も 沖縄県の医療法人社団輔仁会の宮迫尚矢主任は、2024年9月に初めてミャンマーを訪れました。同法人では2023年9月にミャンマーから2人の介護技能実習生を受け入れました。もともと2019年から毎年、フィリピンから受け入れていることもあり、職員・利用者とも外国人にはそれほど不安を抱いていない環境だったといいます。 宮迫氏は、「実習生らは日本語も理解しており、最近では利用者と沖縄の方言でも会話している姿も見られるようになり、施設で働く日本人スタッフや利用者からも、高い評価を受けているため、今年8月に2期生の面接を行った」と説明します。
面接も1期、2期生ともオンラインで行ってきましたが、知人がヤンゴンに行くということもあり、実際に自分の目でミャンマーの現状を確かめることにしました。また、内定者だけでなくそのご両親にもお会いしたいとも考え、ミャンマー訪問を決めたといいます。 「20代前半の娘を遠い異国で働かせることに不安はないかとご両親に尋ねましたが、誰もが口をそろえて『安全な日本に娘を送り出せてうれしい』と話しました。中には、紛争が続く危険な地域からヤンゴンまで来られたご家族もおり、その言葉の重みを強く感じ、身が引き締まる思いでした。ヤンゴンに行く前は、報道などの影響で『ミャンマーは危険ではないか』『銃声や空襲警報が鳴っているのでは』と周囲から心配されましたが、ヤンゴン市内では人々が日常生活を送っておられ、心配されたような危険を感じることはありませんでした。しかし、ご家族が住む地方の状況を聞くと、防空壕に入って避難していたなど、生々しい話もあり、ミャンマーの現状を改めて実感するとともに、日本では当たり前の『安全』というもののありがたみを感じました」