3ステップで2000万円貯金も可能に。世界一簡単なNISAの始め方を元銀行マンが解説！ 

元銀行マン・小林亮平さんに、NISAのイロハを丁寧に解説していただいた前回。早く始めた方が良さそうなのはわかったが、こういう類の話は手続きが煩雑で断念しがち。

小林亮平●資産運用YouTuber 1989年生まれ。横浜国立大学経営学部卒業後、三菱UFJ銀行に入行。同行退社後、YouTube「BANK ACADEMY」で新NISAやふるさと納税など資産運用の入門知識を発信しており、チャンネル登録者数は70万人を超える。「超初心者でも理解できるよう優しく伝える」をモットーに、自作のイラストを駆使した解説や、フォロワーから届いた質問への丁寧な返事が好評を得ている。新刊『イラストと図解で丸わかり！ 世界一やさしい新NISAの始め方』（KADOKAWA）はAmazonベス

今回、小林さんに教えてもらうのは、NISAを始めるための具体的な3ステップだ。

ステップ1：「つみ立て投資枠」を選ぶ

ーーそれでは、NISAを始める際の具体的なステップを教えてください。 投資のステップとしては大きくわけて3つしかありません。 まずはNISA口座には「つみ立て投資枠」と「成長投資枠」があり、どちらをやるか、または併用するかを決める必要があります。証券会社や銀行でNISA口座を開設するのはそのあとがいいでしょう。僕がおすすめするのは「つみ立て投資枠」のみです。つみ立て投資枠は月々の積み立て額さえ決めてしまえば、ほったらかしてOK。 つみ立て投資枠の投資対象商品は、長期の積立・分散投資に適したものになっています。また、販売手数料ゼロ（ノーロード）や信託報酬が一定水準以下など、金融庁が規定している要件を満たした商品に限定されています。なので、投資の初心者でも安心して運用ができるんです。 ちなみに……成長投資枠は？ 投資で得られた利益にかかる非課税金額がつみたて投資枠の2倍の240万円。また、日本株式や外国株式、ETF（上場投信）やREIT（上場不動産投信）などに投資可能で、つみ立て投資枠の投資対象商品よりも幅広い商品から選ぶことができる。選ぶ幅が広がる分、中上級者向き。 ーーほったらかしておけばいいのは楽ですね。しかし、本当にそれだけでいいのでしょうか？ 逆に放置した方が大きなパフォーマンスを期待できるのです。人はどうしても、相場が上がったり下がったりすると一喜一憂してしまいます。負けたらそれを取り戻そうと必死になるし、値が上がったら急いで売ろうとする。精神的に不安定になると損をしがちなんです。人間の心理が投資に向いてないといわれる所以です。 ーー人間の心は本来、投資に不向きなんですね。 投資していることを忘れるくらいが丁度いい。これは僕も実感するところです。 ステップ1でのポイント▶︎NISA口座は「つみ立て投資枠」を選択！月々の積み立て額さえ決めてしまえば、ほったらかしてOK。相場の上下に一喜一憂しないこと！