富士山の山頂の火口の中で登山者とみられる3人が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。警察は遺体の搬送作業を進めています。 【関連】富士山で心肺停止の3人を発見　うち1人は6月22日以降連絡が取れない東京都日野市の男性と確認

山頂の火口で3人の遺体発見

火口を捜索する静岡県警山岳遭難救助隊

静岡県警によりますと、6月21日に「富士登山に行く」と家族に告げて以降、行方がわからなくなっていた東京都日野市在住の男性について県警の山岳遭難救助隊が捜索していたところ、26日までに山頂の火口で登山者とみられる3人が倒れているのを発見しました。 3人のうち1人は日野市在住の53歳の男性で、いずれも心肺停止の状態で、その後、死亡が確認されています。

滑落時の山頂は暴風か

東富士山荘・米山千春さん

須走口5合目の山小屋の経営者が山頂に登っていたガイドに聞いたところ、男性が富士山に登っていた当時（22日頃）の山頂は風が強かったということです。 東富士山荘・米山千晴さん： 日曜日（23日）も午前10時から警察も捜索に行っているが、3000mで強風で引き返さざるを得ないと戻ってきた。 （Q.22日の山頂の天候は？）暴風ですよ、強風。雨は降っていない。天気は良いんだけどものすごい強風 男性は21日、「富士登山に行く」と家族に告げて以降、行方がわからなくなっていました。 県警はブルドーザーを使って山頂から遺体を搬送する作業を進めています。 県警によりますと、富士山に向かったとみられる登山者では、日野市の男性のほか、都内在住の別の男性の行方不明者届も受理しているということです。

遭難男性はショートスキーが趣味か

富士山・富士宮口5合目

3人の遺体はブルドーザーで山頂から富士宮口5合目に運ばれる予定です。その富士宮口5合目から中継です。 斉藤力公 記者： こちらは富士宮口5合目です。先ほどから雲が流動的に流れ、時折山頂が見えなくなる時間もありました。 消防によりますと、頂上付近では50代の女性が転倒してケガをしたということで、きょうはヘリが救助活動を行っている様子も見られました。 警察によりますと、死亡した3人は山頂からブルドーザーを使ってこちらの発着基地まで搬送される予定だということです。 3人のうち1人は東京都日野市の50代の男性と判明していて、この男性が位置情報を示す発信機を持っていたことが発見につながったということです。 男性はショートスキーをするのが趣味だったという情報もあります。 他の2人も登山者とみられていますが、性別や年代は今のところ明らかにされていません。