小林幸子さんは農業支援、子供食堂支援「死ぬまで続けたい」 大学や相撲部屋も賛同して米作り【死ぬまでにやりたいこれだけのこと】
SNSで大人気のラスボス
SNSはニコニコ動画を始めて11年、YouTubeを本格的に初めて4年になります。 YouTubeではYouTuBBA(ユーチューババー)と呼ばれているんですよ(笑)。コロナが始まったのは4年前ですが、私がYouTubeをリニューアルしたのは、そのギリギリのタイミングでした。他のタレントさんが一斉に始めたのはその後なので、少し先駆けて始めることができました。 きっかけは素の小林幸子を見たいと思っている人がたくさんいるという話を聞いていたこと。 それまで歌を生業としてやってきて、他のことはあまりやってきませんでしたからね。ファンの方が、歌手ではない私を見ることができたらと思っているのなら、それに応えようと。バカバカしいことでも真剣にやっているうちに、登録者数がすぐに10万人を超えました。 TikTokも始めました。この間なんかフェスティバルの仕事で新潟に行った帰り、新幹線を待っている駅のホームでビールを飲もうとしているところを撮られ、それを上げたら50万回くらい再生されてバズりました。新曲「オシャンティ・マイティガール」は、意外な人が踊っている姿をアップしてくれて人気になっています。 ニコニコ動画は出るようになって11年になります。一番ウケたのはボカロ曲の「千本桜」を歌った時ですね。 この前はニコニコ動画で「DJはどうですか」と言われ、やってみました。しかも、ギャルのファッションでやるのはどうかって。私は断らない性格ですからね(笑)、小学生のコギャルと一緒に踊ったらバズってすごいことになった。その流れでコギャルと一緒にデュエットのCDを出すことになり、この前レコーディングしたばかりです。 選挙もそうですが、今は本当にSNSの時代なんですね。私はテレビに育ててもらったタレントです。テレビも大切にしていますが、こちらもあながち悪くない。ネットやSNSは、テレビと違って見たい時に見ることができる。これはやはりすごいことだと思います。 そして、新しい人たちと一緒に音楽産業を変えることができたら……。これまで演歌や歌謡曲しか知らなかった私が、ネットの人たちと知り合うことで考えもしなかったことや面白いことができることがわかりました。小林幸子が何か新しいことをやっているから、ちょっとのぞいてみようという人が増えたらいいなと思っています。 ■ドラマにも映画にも出ます この前、NHKの「コトコト~おいしい心と出会う旅~」というグルメ人情ドラマにも出演し、NHK・BSで放送されました。テレビ東京系の刑事ドラマでは初めて詐欺師の役をやりました。詐欺師だけど、心根は優しいおばあさんという面白いキャラクターでね。 3年前には「スーパー戦闘 純烈ジャー」という純烈の映画に出ています。佛田洋監督に「何の役ですか」って聞いたら「女王の役です」と言うので、台本を見たら「これって妖怪?」と苦笑い。さらに「女王様の衣装を作る時間がないので、幸子さんの物で何かありませんか」と言うから、紅白に出た時の衣装から選んでもらいました。あの撮影では純烈のみんなと大笑いしましたね。 「60周年はどんな気持ちですか」と何度も聞かれますが、今が一番楽しいです。新しいことを始めるのに年齢は関係がないということをずっと言っています。受け入れてみて、嫌ならやめればいいだけのことです。 小林幸子は死ぬまでやりたいことをやっていきます。みなさん、これからも応援してくださいね。 (聞き手=峯田淳)