中国人民銀、5月に金保有の積み増し停止 最高値で購入ためらいか
[ロンドン 7日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が18カ月連続で準備として積み増していた金の購入を5月に停止した。7日発表された公式データで判明した。 地政学・経済的な不透明感を背景に、スポットの金価格は5月20日に1オンス=2449.89ドルと過去最高を更新していた。 5月末時点の中国の金保有量は7280万トロイオンスで、4月末から変わらなかった。ドル建ての金準備は4月末の1679億6000万ドルから1709億6000万ドルに増加した。 中国人民銀からはコメントを得られなかった。 サクソバンクのコモディティー(商品)戦略担当責任者オーレ・ハンセン氏は「中国は金購入を終えておらず、今回の一時停止は彼らも人間であり、最高値での買い入れをためらったことを示している」と語った。