長崎、立民の前職が維新新人破る 裏金事件で自民候補者不在
衆院長崎3区補欠選挙は28日投開票され、立憲民主党前職山田勝彦氏(44)=社民推薦=が、日本維新の会新人の学習塾経営井上翔一朗氏(40)=教育推薦=を退けた。自民党派閥の裏金事件を巡る谷川弥一氏=自民離党=の辞職に伴う補選。山田氏は候補者不在の自民批判に注力し、立民が政治改革を主導すると訴えた。 投票率は35.45%だった。過去最低だった2014年の51.58%を16.13ポイント下回った。 山田氏は、長崎県大村市で「立民に対する期待の結果と受け止めている。総選挙では政権交代を訴えて戦いたい」と力を込めた。 選挙期間中「自民の金権政治は変えんば」などと方言を交えて演説。家計負担を緩和するため防衛増税の撤回や離島航路の運賃軽減も主張し、支持を呼びかけた。 井上氏は、維新が主張する子育て世代への投資の必要性を強調。維新の馬場伸幸代表や共同代表の吉村洋文大阪府知事が応援に駆け付けたが、知名度不足を解消できなかった。