「相手に変化をさせる選手はいい選手だね」イチローが語る“いい選手”とは
マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチローさんが22日、高校野球女子選抜で対戦した選手たちへ向け講演会を行いました。 【画像】50歳イチローさん 116球の熱投で高校野球女子選抜を完封 前日の高校野球女子選抜との対戦では、9番投手で出場。9回116球で完封し、3年連続となった対戦で初めてヒットも放ちました。 交流を深めた高校生たちから「どんな投手が苦手か」と問われたイチローさん。 これに対し「堂々としている投手は嫌ですね。マウンド上で自信なさそうにしている投手は、打ち取られても全然いつだって僕はヒットを打つ自信があるし、反対に僕がどれだけ打っても堂々とされているとすごく嫌だ」と自身の経験をふまえて答えます。 一方、試合では7回の打席で三球三振に打ち取られたイチローさん。試合後には見事な投球をみせた堂前凌那投手(岡山学芸館)に対して、「みんなは年齢的に知らないと思うけど、(ロジャー・)クレメンスよりも打ちづらかったです」と、レッドソックスやヤンキースなどで活躍したメジャー通算354勝の右腕を引き合いに出し笑いを誘いました。 すると、この日も「クレメンス投手はイチローさんから見てどんな投手だったか」との質問も飛びます。これにはイチローさんは「クレメンス調べましたか!さすが、いい投手ですよ」と笑顔。 続けて、「クレメンスは体が大きくて大ベテランでスーパースターで堂々と投げ込んでくる。だけど、途中から『あっ、これかわしにきてるな』って感じたときがあって、そこからは怖くなくなっちゃったんだよね」と対戦を懐かしむように話します。「それまでは“クレメンス”というだけで振りたくないボールを振ったり、気持ちが入りすぎてやられたりした。相手に変化をさせる選手はいい選手だね」とアドバイスを送りました。