モグライダーの低迷期「カミナリ、メイプル超合金、トム・ブラウン、ぺこぱ…友達がどんどん売れていったんです」
現在配信中の、いまだかつてないバラエティ番組『鬼のドッキリで涙』(DMM TV)で、地獄のようなドッキリに見舞われるモグライダーの芝大輔さんとともしげさん。これまでふたりは、幾度となくコンビ解散を経験し、唯一無二の相方にめぐりあった。長い地下を経験し、2022年にブレイクタレントランキングで1位にランクインしてから、多方面で勢いを増し続けるふたりの、THE CHANGEとは。【第3回/全5回】 ■【画像】低迷期を脱したモグライダー、MCを務める番組でトム・ブラウンと共演 2009年初頭にモグライダーを結成した、芝大輔さん(41)とともしげさん(42)。結成直後から地下の舞台に立ち続け、2011年にはマセキ芸能社に所属、より活躍の場を拡大すべく当時全盛期を迎えていたショートネタ番組のオーディションに参加した、が。 芝大輔さん(以下、芝)「『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)のオーディションに行くとなかなかたいへんでしたけどね。怒られたこともありました。“カレーの作り方を間違えずに言えるか”というのを1分半でやってみたら、その日はともしげの調子がよくて普通に言えちゃって」 ーー普通に言えてしまった(笑)。 芝「普通に言えて、巻いて1分くらいで終わっちゃって、こっちも言うことないし。怒られましたね、“どういうつもりで来てるんだ!? 普通のバカを連れてきてんじゃないよ”と。もっともなんですよ。だから"今日はハズレが出ちゃいましたね”と言うと、“毎回当たりが出るからプロなんじゃねえのか!?”と、めっちゃ怒られちゃって」 ーーたしかに、正論です。 ともしげ「やっぱり、15年、長かったってことだよね。結構たいへんな時期が多かった感じです」
浮上のきっかけは『THE MANZAI』認定漫才師
ーー15年間をバロメーターにするなら、最初の上昇はいつでしたか? ともしげ「モグライダーが最初に浮上したきっかけは、ネタを一緒に考えて僕が結構口出ししていた時期もあったんですけど、それを芝くんに"やめてくれ”と言われたことでした。芝くんが完全に主導権を握っていろいろ決め始めたくらいから、調子が良くなってきたので、そうすると僕はどんどん言えなくなってくるじゃないですか。その上で認定漫才師とかにもなったので、それはもう、何も言えなくなった時期でしたね」 認定漫才師とは、2011年から2014年まで開催された若手漫才師のコンテスト『THE MANZAI』(フジテレビ系)の2回戦までの予選で選抜される50組に与えられる称号。つまり、実力が認められた漫才師である。モグライダーは2014年に認定漫才師として本戦に出場している。 ともしげ「たとえばナイツさんのネタって、“オリンピックをヤホーで調べたら”という感じでちゃんと調べたことを喋るじゃないですか。でも僕は、ヤホーでオリンピックを調べて説明をしてみようとしても、ちゃんと説明ができなくて、“ヤホー”よりも言い間違えちゃう。それをライブでやったときにめっちゃウケて。そうするともう、ネタかネタじゃないのかわからないようなネタのほうがいいのかな、みたいな。ていうか、ネタ……?」 ーー複雑ですね(笑)。まさにいまの原型ですね。 ともしげ「でも当たり外れがひどくて。ウケたネタをそのままMー1の1回戦でやってダメだったこともあったし。ギャンブル性が強いですね。よくM-1の決勝に行けたな、といまでも思います。そういうこともあって、僕らは時間がかかったんだと思います」