タイムズスクエアに大谷翔平の巨大広告、メッシやレブロンと並ぶ世界的スターに
【ロサンゼルス=帯津智昭】米大リーグ屈指の人気を誇るドジャースに移籍して1年目の大谷翔平選手(30)が21日(日本時間22日)、またも栄冠をつかんだ。2年連続3度目のリーグ最優秀選手(MVP)に、3度目の「満票」で選出。メジャーの中でもトップのスター選手としての地位を確かなものにした。 【写真】大笑いする大谷翔平
「ドジャースの一員として、代表してもらったと思っている」。大谷選手は同日、大リーグ専門テレビ局MLBネットワークの番組に出演し、ワールドシリーズを制したチームのことにも触れながら喜びを語った。茶色のジャケットを着た大谷選手の隣には、妻の真美子さん(27)と愛犬の「デコピン」の姿も。デコピンがすぐに逃げ出してしまうハプニングもあったが、家族で受賞の瞬間を祝った。
大谷選手は今や、他競技の世界的スターと肩を並べる存在だ。ヤンキースとのワールドシリーズが開催された10月下旬、ニューヨーク中心部のタイムズスクエアの大型画面には大谷選手の姿が映し出された。サッカーのリオネル・メッシ、バスケットボールのレブロン・ジェームズの両選手とともに起用されたオーディオブランドの広告で、「Shohei Ohtani」の文字が大勢の観光客の前で躍った。人気も抜群で、大リーグ機構などの発表では、今季のレプリカユニホームの売り上げは大谷選手が1位だった。
自身初のワールドシリーズ制覇も成し遂げ、ドジャースの地元ロサンゼルスでは20万人以上が集まった優勝パレードが実現した。熱烈なファンのジョレル・ドミンゴさん(49)は「オオタニは最高のヒーローだ。次のワールドシリーズでも彼の活躍が見たい」と目を輝かせ、すっかり大谷選手のとりこになっている。「チームとして特別な結果を出した年に、個人としても、こういうふうに評価をしていただいたことは特別です」と大谷選手。来年3月には日本で開幕2連戦が行われる。ワールドシリーズで痛めた左肩を今月上旬に手術しており、「今、リハビリしているので、また復帰して(来年の)シーズンを頑張りたい」と語った。