「地域の人に恩返し」物価高騰の中、老舗仕出し店の『300円弁当』1日限りの復活 福島・郡山市
15日に福島県郡山市で販売された弁当。価格は、1個300円。物価が上がる中、「地域の人に恩返しがしたい」と、地元の仕出し店が創業記念の節目に限定販売しました。 ▼【画像を見る】販売された300円弁当 パックから、はみ出しそうなボリューム満点のチキンカツに、秘伝のレシピで味付けされた野菜たっぷりの焼肉。 郡山市の直売所で限定販売されたのは、地元で創業57年を迎える清水屋の弁当です。その価格はなんと、1個300円。 物価高騰が続く中「地域の人に恩返しがしたい」。そんな思いから清水屋は、創業記念日の11月15日、当時の価格と味を再現して提供することを企画しました。売り場には、販売開始前から10人程度の列が…。そして、午前11時になると、お客さんは次々と300円弁当を手に取っていきます。 お弁当を買った人「(普段)なかなかこんな金額では(買うのは)難しいと思う。手頃でいいなと思いました」 末永万智アナウンサー「焼肉弁当いただきます。とてもやさしい味付けなので、お肉のうまみもすごく感じますね。ほっとする味です」 ■青春の味思い出し購入も… およそ30年前まで市内の高校で販売されていた300円弁当。思い出の青春の味を求め、購入する人の姿も…。 高校時代に食べていた人「高校で食べた弁当だなと思って、懐かしさと急に味を思い出した感じがしたので買いに来た」 限定100個で販売された弁当は、わずか20分ほどで完売。清水屋では、今後も地域の人たちのお腹と心を満たしたいとしています。 清水屋・國分春美代表「昔ながらにうちのお弁当を食べていただいたお客様にみんなに恩返ししなきゃいけないなと。従業員の気持ちが入っているのでおいしく召し上がっていただきたい」 清水屋では、地域の人によりおいしいものを提供したいと、来年からテイクアウトを中心に新たなサービスにチャレンジしていくということです。
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