円山動物園に新たな動物が仲間入りです。絶滅危惧種のユキヒョウが23日午前、秋田市の動物園からやってきました。 前足をそろえ、ちょこんと座るユキヒョウ。２３日午前、秋田市の大森山動物園から円山動物園にやってきたメスの「ヒカリ」です。 円山動物園ではこれまで２頭のユキヒョウが暮らしていました。 井元小雪記者） 「モフモフの尻尾に真っ黒な肉球、たまらないですよね。オスのフブキ、お昼寝でぐっすり眠っています」。 来園者）「肉球だけでも・・・。顔がちらっと見えましたよ。願いが叶いました。嬉しい。なんともうれしい」。 インドやアフガニスタンに生息し、絶滅危惧種に指定されているユキヒョウ。動物園でも人気の存在です。 秋田市大森山動物園・千葉可奈子さん） 「ぜひ最後、ヒカリちゃんと過ごす時間を作って帰っていただければと思います」。 一目散にプレゼントに駆け寄る「ヒカリ」。秋田市の大森山動物園では先週土曜日、お別れ会が開かれました。用意されたのは、大好物のお肉でできたケーキです。 ヒカリはおととし４月にこの動物園で生まれました。「光あふれる明るい未来にはばたいて育ってほしい」との思いから名前がつけられた「ヒカリ」。 すくすくと育ち２歳となった今年、今後の繁殖を見据えて円山動物園への引っ越しが決まりました。 来園者） 「いつも通りかわいかったです。元気でいてね」、「毎日通ってました。元気な赤ちゃんを生んでほしい。涙よりもそちらの方が強いと思う私の中で」。 円山動物園には、７歳のオス「フブキ」と１４歳のメス「シジム」がいて繁殖を試みていますが、シジムが高齢のため、ゆくゆくは「ヒカリ」とのペアリングが進められる予定です。 秋田市大森山動物園　千葉可奈子さん） 「早く新しい札幌の地に慣れてもらって、今度慣れたら札幌の皆さんに愛されるように、今と同じく愛らしく生きていってもらいたいなと」。 飼育員に見守られながら、２２日に秋田から札幌へ出発した「ヒカリ」。 来園者） 「待ち遠しいわ」「心待ちにしてますみんな」 ２３日午前、無事に円山動物園に到着しました。気になる一般公開について、円山動物園は「ヒカリ」の様子を見ながら時期を検討したいとしています。