FRB金利政策への予想からビットコインは伸び悩み──米国消費者物価指数の発表を前に
消費者物価指数に注目
QCP Capitalによると、今や注目は現地時間10月10日発表の米国9月消費者物価指数(CPI)データにある。 「最近の米国における賃金と雇用に関する数字が好調なことから、市場はインフレ上昇の兆候がないかこの(CPIの)数字を注意深く見守るだろう。FRBの利下げ予想はわずか1週間で50から25ベーシスポイントに移っており、今週のデータはさらなる利下げが織り込まれているかどうかを決定する可能性がある」とシンガポールを拠点とする同社は市場アップデートで述べた。 RBCエコノミクス(RBC Economics)によると、今回の報告では、生活費が8月の2.5%から9月には前年比2.2%に減速したことが示される可能性が高い。変動の大きいエネルギーと食品の要素を除いたコアインフレ率は、3.2%から3.1%に小幅低下する可能性が高い。 それでも、今回の報告によって、現在進行中であるDXYの回復と米国の利下げに対するタカ派的な見直しが遅れたり逆転したりすることはほとんどない可能性もあり、現地時間11月5日の米国大統領選挙を前に市場は防衛的な米ドルポジションを好む可能性があるとINGは述べている。 「繰り返しになるが、FRBの雇用側の数字に注目が集まっている現在、0.1%や0.3%のCPI上昇が市場に大きな変化をもたらすことはないだろうが、市場コンセンサス外の発表があればドルは多少変動するだろう」とINGのアナリストは同社の市場アップデートで述べた。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Jesse Hamilton/CoinDesk|原文:The Notion of Aggressively Dovish Fed Fades as U.S. Inflation Report Looms
CoinDesk Japan 編集部