パナ福島工場100人失業へ 25年5月閉鎖 対策本部、支援急ぐ
パナソニックホールディングス(HD)傘下のパナソニックコネクト(東京都)が来年5月末に福島市太平寺の福島工場を閉鎖することに伴い、現時点で従業員約100人が失業する見込となっていることが20日、分かった。福島公共職業安定所(ハローワーク福島)や福島労働局などでつくる雇用対策本部は関係機関と連携し、離職者の再就職支援や求人開拓を急ぐとしている。 同対策本部が同日、福島市で開いた初会合で明らかにした。パナソニックコネクトと福島工場の建物賃貸借契約を結ぶ関連会社のパーソルファクトリーパートナーズ(PFA、大阪市)が県内の従業員らを雇用している。 ハローワーク福島によると、今年1月時点で工場には約450人の従業員が勤務しており、そのうち直接雇用は350人。150人は既に再就職先や転職先が内定していることに加え、100人は内定の見通しがたっているといい、今後は失業を見込む100人の支援に向けて就職面接会やセミナーなどを開催する。工場では12月~来年3月にかけて生産を終了するため、段階的に離職者が発生するとみている。 会合は冒頭を除いて非公開。対策本部長を務めるハローワーク福島の井関義浩所長は冒頭あいさつで「従業員や地域住民の雇用不安の早期払拭が重要。関係機関と連携を図り、手厚く積極的な支援を実施する」と述べた。
福島民友新聞