年の瀬も復旧・復興真っ只中…能登半島地震から11カ月 氷見市は公費解体の進捗や住民離れなど課題多く
富山テレビ放送
能登半島地震から、きのう(12月1日)で11か月が経ちました。 年の瀬を迎えても復旧、復興の真っただ中にある被災地、氷見市の12月2日の様子です。 多くの建物が被害を受けた氷見市北大町を訪ねました。 *リポート 「すっかり空き地になっていますが、北大町にあった酒屋などが潰れてしまっていた現場は、解体がすでに終わって中庭だけがあらわになっています。そして、向こうでも骨組みがあらわになっていますけれども公費解体が続いています。車の通りはありますが、人通りはほとんどありません。ブルーシートも掛けられたままですし、舗装もありません」 地区を離れた住民も多く、コミュニティをどう維持していくか、課題が横たわります。 氷見市北部の姿地区です。 *リポート 「姿地区にやってきました。このあたりにも家々が多くあったはずですが、すでに解体が終わっているようです。この向こうが海ということで耳をすますと波の音がはっきりと聞こえてきます。姿地区も3月から始まったようやく本格化し、海沿いにあった被災住宅が解体され、空き地が広がっていました。」 市内にある災害ごみの仮置き場には、建物の解体がれきが積み上げられていました。 市内での公費解体は、およそ400件の申し込みのうち、完了が38棟、解体中は33棟に留まり、復旧・復興の道のりは依然、遠いと言わざるを得ません。
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