【おむすび】キムラ緑子、避難所の撮影にもどかしさ「ここで寝泊まりして撮影できたら」
神戸・さくら通り商店街でパン屋を営む佐久間美佐江役
俳優・キムラ緑子が佐久間美佐江役で出演するNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の気持ちや演じる役への思いを語った。作品は橋本環奈が主人公・米田結を演じ、ギャル文化と出会った結が、やがて栄養士として“縁・人・未来”と、大切なものを次々結んでいく平成青春グラフィティ。キムラが演じる美佐江は結が住むさくら通り商店街でパン屋を営み、うわさ話が大好きな設定。 【写真】「30代とは思えんくらい似合ってる」…仲里依紗が平成ギャルになりきった制服姿 まずは出演が決まったときの気持ちを明かした。 「関西出身ですし、大阪でお仕事をさせてもらうことも多いので、朝ドラの撮影を大阪でできることは、ほっとしますね。BK(NHK大阪放送局)はアットホームな雰囲気なので、関西弁でお芝居ができることをうれしく思っています」 演じる役・佐久間美佐江についてはどう思っているのだろう。 「さくら通り商店街でパン屋を営む美佐江は、明るくて元気で人を幸せにしようとする女性です。30年前の阪神・淡路大震災で被災していますが、震災という壮絶な体験をもつ人は本当に強くて優しいのです。一方で、被災した体験を演じることの難しさを感じています。実際に被災したことがないので、それは絶対に無理なんです。でも無理だと思い続けても、それでも起こったことを何とか想像して演じることが大事だと思っています。食べ物がない、水がない、何日も着替えもできないという避難所の設定であっても、実際の避難所の撮影では、その日に現場に入ってその時だけの撮影です。もうずっとここで寝泊まりして撮影できたらいいのにと、もどかしさを感じていました」 商店街のメンバーについても思いを語った。 「神戸の商店街の面々は全員が知り合いで、一緒に商売して助け合って一体感があります。ヘアサロンヨネダにしょっちゅう集まって居心地が良い家族のようなんです。テーラー店の高橋役を演じる内場勝則さんはお笑いのプロなので、こちらがどんな演技をしても、きっちり受け止めて返してくれるので安心感があります。ほかの商店街の面々も和む人ばかりなので雰囲気の良さが画面を通して伝わるといいですね。緒形さんが演じている渡辺孝雄とも、きっと仲が良かった時代があったんだと思います。震災で娘さんを亡くした辛さから抜けられずにいる孝雄を、なんとかそこから抜け出させてあげたくて美佐江はジリジリしている。そのジリジリが怒りになっているんです。憎しみではないんですよね、すごく愛があるんだと思います。愛が無いと他人に対して怒らないじゃないですか。関わりが深い人だからなんとかしてあげたいし、だからこそ『バカヤロー!』とも思ってしまう。関係性が濃いんですよね。その人の関わりの深さも商店街ならではだと思います」 視聴者へのメッセージと見どころも紹介した。 「震災の問題が奥底にあって震災のPTSDも描かれますが、物語としてはずっと明るいです。神戸の商店街の面々のにぎやかさもそうですし。ギャルの子たちも個性的でかっこいいですよ。そこも楽しみにご覧になっていただきたいです」
ENCOUNT編集部