「全て生活費に…」漁協の利益を男性理事が10年間着服か、警察が業務上横領容疑で捜査
テレビ高知
安芸漁業協同組合の副組合長を務める男性理事が、組合の収益となるはずの市の委託金を着服していたとみられることがわかりました。副組合長は事実を認めて謝罪していて、テレビ高知の取材に「すべて生活費に使った」と話しました。 着服の疑惑が持たれているのは、安芸漁業協同組合の副組合長を務める50代の男性理事です。安芸漁協によりますと男性理事は、安芸市から委託を受けたマグロの稚魚を集めるための魚礁の設置事業で、組合の収益となるはずの余りの費用を私的に流用していたということです。2013年、副組合長に就任してからの10年間でおよそ318万円を着服していたとみられ、今年1月、組合員から話を聞いた漁協の職員たちが、警察にも相談したということです。 (漁協の職員) 「組合員からの告発もあり、若い人からの声もあり、悪いことはいけないという気持ちもあり、警察に行きました」 組合は警察に「業務上横領罪」として相談していて、時効を迎えていない直近7年での着服はおよそ214万円だということです。男性理事は、先月行われた組合の総会で流用を認め、謝罪しました。また、テレビ高知の取材に対し、「自分一人で横領したことは間違いない。組合の口座に入れなければいけないことは認識していた上で受け取り、すべて生活費に使った」と話しました。 組合は14日に総会を開き、男性理事への処分を検討することにしています。 警察は業務上横領の疑いで本人や関係者から事情を聞くなどして捜査しています。
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