地方の隠れたグルメ集まれ 日比谷公園で「地元めしフェス」
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地方グルメの発掘を目指す「地元めしフェス クオーゼイ」が4月10日まで、東京・千代田区の日比谷公園で開かれた。
11道県の名店が集う
同イベントは、7日から4日間開催。あいにくの荒天で初日は中止となったが、8日~10日は無事に行われ、8日金曜日は近隣オフィスのビジネスマンやOLらも詰めかけた。地方都市の広告代理店が隠れた名店を発掘することを目的にしたもので、その味を東京でも知ってもらおうと始まった。今回で3回目の開催で、毎年約40万人が来場する。
9日は花曇りといった空模様だったが、春めいたポカポカ陽気になったこともあって週末を楽しむ家族連れやカップルなど多くの人出でにぎわった。 会場では、1日50食限定でワンコイン地元めしが提供される企画や地ビールスタンプラリー、ご当地ドリンクナンバーワン決定戦がおこなわれた。特に長蛇の列が絶えなかったのは肉料理をメインにした店で、会場内は肉を焼く煙と食欲をそそるにおいが充満し、多くの人たちの胃袋を刺激した。
今回、出展した店は主に北海道や群馬県、茨城県、新潟県、福井県、長野県、兵庫県、香川県、福岡県、熊本県、沖縄県など広範囲にわたり、郷土の食材を使った料理が振る舞われた。 今般、「B-1グランプリ」に代表されるように、その土地だけで食されていた郷土グルメがイベントなどでフィーチャーされて、全国的に有名になることがある。「富士宮やきそば」や「甲府鳥もつ煮」などは、いまや全国区の知名度を誇る郷土料理となり、地元に大きな経済効果をもたらした。それだけに、郷土料理で地域活性化を期待する声は大きい。
果たして、ここから次なる地方グルメのスターは現れるのだろうか。 (小川裕夫=フリーランスライター)