福岡県内でも屈指の激戦区　福岡２区は６人が立候補しています。最終盤、候補者はどんな戦略で支持を訴えているのでしょうか。 有権者は福岡県内最多約４６万人。エリアは福岡市中央区と南区、城南区の一部です。 テレＱの取材では激しく競り合うのが前職の二人、立憲民主党の稲富修二氏と自民党の鬼木誠氏です。 両者の重点地域は、共に福岡市中央区。県内で最も無党派層が多い地域とも言われています。 稲富氏は、そこに党首の野田佳彦元総理を呼びＳＮＳなどでの広がりも狙います。 立憲　野田佳彦代表 「税金の使い道を決めるところで自分たちが脱税のようなことをやっている連中がいっぱいいる。これで政治に対する信頼を確保することができますか。今回の総選挙、皆さんご判断をいただきたいと思ってます」 同時に１６年間続けている「辻立ち」や校区単位での個別集会など草の根活動も織り交ぜ、２００９年以来の小選挙区での当選を目指します。 立憲・前　稲富修二氏 「日々努力をしている国民の声が届かなくなっている。私はそういう生活者の声を届ける政治をもう一度取り戻す、そういう選挙と思う。接戦であるこの福岡２区で皆さんの一票で私を勝たせてほしい」 ５期目を狙う自民党の鬼木誠氏は、組織力とＳＮＳなどもフル活用。先週末は総裁選で推した同期の小林鷹之氏が応援に駆け付けました。 自民　小林鷹之氏 「皆さんにたった１つのことをお願いしたい。それは、福岡のためというのはもとより、この日本国のために絶対に絶対に必要なのが政治家・鬼木誠の力なんです」 ２４日は石破総理の妻・佳子さんも駆け付け、党全体で鬼木氏を支援。ただ、本人は２５日午後から最終日の２６日まで防衛副大臣の公務で福岡を離れ、選挙だけとはいかないジレンマも抱えています。 自民・前　鬼木誠氏 「命を失った自衛官の魂を慰める。その家族がいる。その場面に（防衛）副大臣がいなくて日本は守れるでしょうか。私がこの議席を守るには皆さんの力を借りるしかない。全身全霊で最後まで戦い抜いて参ります」 維新・新　本司敬宏氏 「政治改革、社会保障制度の抜本改革、所得を倍増させるための税制・規制改革、成長戦略、そして、教育改革、この４つの改革を軸に、われわれ日本維新の会は古い政治を打破し、この日本に活力を取り戻したい」 日本維新の会の新人　本司敬宏氏。規制緩和や地方創生を柱に掲げ、最終盤、特に力を入れるのは同世代の有権者への支持拡大です。 「４０歳になる前後。働き出したとき、産まれて（ここまで）来た期間が低成長の日本の失われた３０年の時代。今の政治の延長でいいのかというのを訴える。それはまさに私の世代。４０歳前後。これから日本を背負っていく。その世代に対して、私の考え同意してもらえないかと訴える」 共産党の新人　元福岡市議の松尾りつ子氏は、物価高対策の１つとして所得アップを訴えます。 共産・新　松尾りつ子氏 「最低賃金の引き上げは大企業の内部留保に時限的に税金をかける。そして、それを中小企業に直接支援をすることですぐに、時給１５００円を実現することができる」 ２３日は１区から３区までの共産党候補者が博多駅前に集まり、そこに党首の田村智子委員長の姿も。九州の比例区で前回よりも多い２議席の獲得を目指します。 共産・田村智子委員長 「（自民党の）裏金を世に暴いたのが日本共産党の新聞・赤旗なんです。議席が増えれば質問時間も増える。日本共産党、政治を変える力として、皆さん比例は日本共産党と広げてください」 参政・新　黒石裕子氏 「この３２歳が、普通の会社員がなぜ立候補したかというと、この国の政治の体制があまりにもおかしいと。国民の方を向いていないと思うから」 参政党の新人　黒石裕子氏。福岡選挙区の候補者で最年少です。政策の柱に据えるのは若年層や子育て世代へのさらなる支援。この週末は選挙に行かない若者への支持拡大を訴えます。 「一票を入れても変わらないと思っている人がそもそも多いので、ただそれを続けますか？というのは若い人に問いたいと思っているので、私を通じてちょっとでもいいから分からないけど投票に行ってみようとか、そういうきっかけになったらうれしいと思っている」 無・新　沖園理恵氏 「福岡２区でただ一人、無所属で立候補した。既成政党にはうんざり、日本の未来を変えたい、政治を変えたい、そう思った人は、ぜひ無所属、忖度なしの沖園理恵にぜひ皆さまの貴重な一票を託してください」 無所属で新人の沖園理恵氏。訴えの柱は、物価高対策として掲げる「食料品の消費税ゼロ」です。既存政党以外の選択肢として無党派層に広く支持を呼び掛けます。 「聞いている人やチラシを見ている人で、この政策いいねと言ってくれる人もいる。その人が応援している党にそれぞれ沖園さん、こんなこと言っていたよ。うちの党もこんなの入れようかというきっかけになったらいいと思っている」 大激戦の福岡２区。投開票は２７日です。