まもなく発足する石破新内閣。街の人は期待しているのか、していないのか。声を聞いてきました。 ■「石破新内閣」に街の人は？ 40代の人 「（Q.石破新内閣に期待できる？）石破さんは真面目で武士のようでかっこいいと思う。人柄が堅いので、政権も日本も堅く運営してほしいなと」 　期待する人がいれば期待しない人も…。 90代の人 「（Q.石破内閣に期待できる？）あんまりないな。（総裁選で）応援してくれた人に手厚く、反対派に回った人はほとんど干し上げてる。懐の狭さ」 　悲願である総理大臣の座に上り詰めた石破茂新総裁（67）。待ち受けているのは“いばらの道”なのでしょうか。 　1日朝、神妙な面持ちで官邸に入ったのは総理大臣を退任する岸田文雄氏（67）。 　最後の閣議の前には岸田内閣の面々が談笑する姿も見られました。 　この後、閣僚の辞表が取りまとめられ、岸田内閣は総辞職。約3年続いた岸田政権は幕を閉じました。 ■102代総理大臣に選出 　1日、新たに誕生したのは石破政権です。国会で総理に指名される前には…。 総理大臣に選出　石破茂総裁 「これから首班にご指名いただければ、たぶん私の名前を書いたことのない人がいっぱいおられると思いますが、ぜひお間違いのないようにお願いしたいと思います」 衆議院　額賀福志郎議長 「内閣総理大臣に指名することに決まりました」 　第102代総理大臣に自民党の石破総裁が選出されました。 立憲民主党　野田佳彦代表 「臨時国会は会期延長できますので、ぜひ、いい議論をしましょう」 総理大臣に選出　石破茂総裁 「いい議論をしましょう。ありがとうございました」 　この直後に行われた組閣…。 林官房長官 「それでは石破内閣の閣僚名簿を発表致します」 　石破内閣では初入閣は全閣僚の半分以上となる13人。女性閣僚は岸田内閣の5人から2人に減りました。総裁選で争った林官房長官を続投させるほか、加藤氏を財務大臣に据えました。 ■“組閣＆スピード解散”に賛否 　街の人は石破内閣をどう見ているのでしょうか。 50代の人 「今まで何回も（総裁選で）落ちていらしたので、これだけ頑張って負けずにトライした方なので期待はしたい」 　石破新総裁に期待すると話す50代の女性。内閣については…。 50代の人 「派閥解消したというわりには…。頑張って下さるでしょうけど、足を引っ張られないでいてほしいな」 　70代の男性は…。 70代の人 「総裁選前まではちょっと期待をしていたんですよ。彼の防衛問題をずっと何十年も見ていたから。期待はしていたので、5度目の挑戦で（総裁に）なったけど、なんかちょっと違うなというか…。この布陣がね、閣僚のなかでこの人がすごいなという人は見当たらない。（石破氏本人も）結構、色々言ってたのに、実際に主流になっちゃうと歯切れが悪い」 　多くの人が疑問視したのが…。 70代の人 「だんだん言っていることが違ってきたので、どうなのかなと思っています」 総理大臣に選出　石破茂総裁 「諸条件が整えば10月27日に解散総選挙を行いたいと考えております」 　当初、新政権発足後に予算委員会で論戦を行い、有権者に判断材料を提示するとしていた石破総裁ですが、1日も…。 総理大臣に選出　石破茂総裁 「諸条件が整えばということでありますが、国民の皆様方に信を問います。全員が当選できますように私ども全身全霊を尽くして参ります」 ■方針転換に野党は反発 　“方針転換”に、野党は反発を強めています。 立憲民主党　野田佳彦代表 「“ルールを守る自民党”と言って、自分が言ってきたことを守らない。この臨時国会は国民の政治の信頼を取り戻すための臨時国会にしなきゃいけないんじゃないですか。それを全く議論せずに解散するっていうのは、これはあまりにも臭いものにふたをするとしか思えない」 日本維新の会　馬場伸幸代表（59） 「一度も議論をしないまま解散をしていくということになると、戦う前から逃げているということですから“敵前逃亡内閣”というのがぴったりの名称じゃないかなと。石破丸も非常に船出から厳しい嵐の中に突入していくのではないかと」 共産党　田村智子委員長（59） 「最初から論戦から逃げるという姿勢を示しての石破新総理の誕生ということで、やはり国民の前で国政の重大課題をきっちり議論する内閣であってほしいというふうに考えます」 国民民主党　玉木雄一郎代表（55） 「これだと石破さんが自民党を変える前に自分が変わってしまって、とても自民党を変えることはできないし、政治とカネの問題に決着をつけることができない」 　豹変（ひょうへん）とも言われる石破総裁の「解散宣言」に街の反応は様々です。 50代の人 「（Q.解散総選挙があるが？）まあでも、今までも（総理に）なったら変えているので、それはそれでいいんじゃないですかね。（総理の）周りの方がお膳立てしたり、いろいろ考えて変えている部分もあるので、それはバランスを見てしょうがなかったのでは」 50代の人 「上（の立場）になったら（意見を）言えなくなっちゃうんじゃない、仲良くしなきゃいけないとか」 70代の人「今は流されすぎ」 60代の人 「結局逃げちゃうの？今までの石破さんどうしちゃったのって思います。残念です、本当に残念です」 　皇居では石破内閣の閣僚に対する認証式が行われています。