少女歌劇団ミモザーヌが夏公演に挑む「新体制で最大限のパフォーマンスをしたい」
◇夏公演ではメンバーの動きに注目! ――これまで何度か夏公演の取材をさせていただきましたが、今回のビジュアルを見ると、ガラッと雰囲気が異なる公演になっていますね。 いわむら:いつも通りの2幕構成になっているんですけど、第1幕は動物たちがたくさん出てきて、私がたった1人の人間のハンター役を演じるんです。そのハンターと動物たちが紡ぐ、「生きるとはなんだろう」という疑問を問いかける舞台になってます。第2幕はミュージックバラエティショウになっていて、日本舞踊だったりフラメンコだけではなく、今回は詩吟とか剣舞とか、昭和歌謡にも挑戦しています。 さかもと:今回の公演はソロが多いんです。私もソロを歌わせてもらうんですけど、そのおかげで自分と向き合う時間がとても多くなってます。自分の個性を見せられるチャンスだと思っているので、“さかもとりるは”だな、と思ってもらえるようなパフォーマンスができるように頑張ります。 みつふじ:今までの夏公演と冬公演は、綺麗な立ち方とか歩き方を意識してきたんですけど、今回は動物らしい動きを意識したいなと思っています。 ――動物の動きは難しいですよね。 みつふじ:いっぱい研究してるんですけど、やっぱり難しい…! ――どの役をやられるんですか? みつふじ:私はウサギをやります。ついさっき、控室で、りるはとウサギの喧嘩をやったんですよ。 さかもと:かわいいウサギじゃなくて、野生のウサギをやったんですけど……。 みつふじ:せっかくなので、私たちがやったジャングルにいる野生のウサギの喧嘩をお見せしますね。(実際に演じてみせる) 一同 (笑)。 ――野生のウサギって意外と凶暴なんですね(笑)。 みつふじ:これは実際に見てもらいたい! ちば:今回の公演では、それぞれチャレンジしてることがあるんです。1幕では動物役の全員が舞台上にいてジャングルの雰囲気を作っているんですけど、かなりの集中力が必要になってくるので、気持ちが途切れないよう、基礎を徹底するように心掛けています。 個人としては、フラミンゴをやらせていただくんですけど、『情熱フラミンゴ』※で披露させていただいたときとは違って、今回は歌って踊るだけではなくて、お芝居も必要なので、よりフラミンゴらしさを見せられるように研究していきたいと思っています。 ※ミモザーヌのオリジナル楽曲 ――フラミンゴって一本足ですよね? バランスを取るのが大変そうです。 ちば:そうなんです。しかも、衣装がヒールなんですよ。今までやってきた体幹とか基礎は、そこに活かしていきたいですね。 ◇卒団を控える すずきゆいへのメッセージ ――今回の夏公演で、すずきゆいさんが卒団となります。皆さんにとって、すずきさんはどのような存在でしたか? いわむら:ゆいは1期生として一緒に入団したんですが、ここ2~3年で急激に距離が縮まったんですよ。去年の夏に1期生メンバーでグランピングに行ったとき、ゆいと二人でお風呂に入って、二人とも裸で、お互いの思いを語り合ったことが一番の思い出です。ゆいはダンスが強みで、普段はふわふわしてるんですけど、踊るとすごくカッコイイので、これからも多くの人の心を掴んでほしい! さかもと:ゆいちゃんとは関東メンバーということもあって、一緒にいる時間が長いので、パフォーマンス以外の話もするくらい心が許せるメンバーなんです。その絆を最後の公演で見せられたら、すごく良いステージになるんじゃないかなと思います。 みつふじ:私はゆいちゃんとすごい年齢が離れていて……お母さんみたいな感じなんです。 いわむら・さかもと・ちば:お母さん!?(笑) みつふじ:(笑)。お母さんくらい尊敬しているんです。前回の冬公演では、不良の役を一緒にやらせていただいて、そこから話すことが増えて、絆が深まったので、それを活かして今回の公演につなげていきたいです。 ちば:ゆいが入団したときは、お姉ちゃんみたいなイメージだったんですけど、最近はゆい自身が思ってることを話してくれたり、私からも“こうしたほうがいいんじゃん?”と思ったことを言えるようになって。 ゆいはすごく繊細な子で、周りに合わせるタイプではあるんですけど、最近はハッキリ自分の意見も言ってくれるようになって、すごくうれしかったんです。今回の夏公演は1期生で『Welcome sing,sing』という曲を披露するので、全力でゆいを送り出したいです。 ――ミモザーヌのこれまでを追ってきた人からすると、その演出はたまらないですね。最後に今後の目標を教えていただけますか? いわむら:私はこの春から大学生になったのですが、大学では演技の勉強をしているので、今年は演技力の向上に力を注いでいきたいです。 さかもと:今回の夏公演もそうなんですけど、私は役作りをもっとしっかりしていきたいなと思っています。見ているだけではわからない深い部分まで考えて、それがセリフとか役とかに反映されたらいいなと思っています。 みつふじ:私は前回の冬公演を通して、心情の移り変わりをお客さまに届けることが課題だと感じたので、今回はそれを頑張っていきたいです。 ちば:副団長になって初めての公演ということで、今まで団長のまなかの存在がすごい大きかったぶん、新体制でできる最大限のパフォーマンスを見せられるように、副団長として引っ張っていきたいです。個人としては今後はドラマや映画にも挑戦していきたいと思っているので、これから勉強していきたいです。
NewsCrunch編集部