最上峡芭蕉ライン(戸沢)がV4 プロが選ぶ水上観光船30選
全国の旅行会社の投票による本年度の「プロが選ぶ水上観光船30選」が決まり、最上川舟下りの「最上峡芭蕉ライン観光」(戸沢村、鈴木富士雄社長)が昨年7月の豪雨災害を乗り越え、4年連続で1位となった。主催する旅行新聞新社(東京)は、「最上川舟下りがブランドとして定着した」などと分析。「日本のホテル・旅館100選」では萬国屋(鶴岡市)が総合9位に入った。 最上峡芭蕉ライン観光は、船着き場近くにグランピング施設を整備するなど、滞在型の観光地づくりに取り組んでいる。旅行新聞新社は最上川舟下りが全国的な名所として定着し、先進的な取り組みも高く評価されたと分析する。 昨年7月の豪雨災害では、屋形船11隻が流された。秋田県にかほ市の金浦漁港近くで見つかった船もあった。回収後、陸路で運ぶなどして復旧し、同8月に営業を再開。鈴木社長は4年連続の快挙に「苦境の中で頑張ってくれた従業員のおかげ。戸沢村に良い話題を届けることができ、うれしい」と話した。
ホテル・旅館100選では、萬国屋が総合9位となり、10年ぶりにトップ10入り。「もてなし」「料理」「施設」「企画」の4部門で、全国の旅館やホテルを順位付けしている。萬国屋は「もてなし」「企画」でもそれぞれ8位。古窯(上山市)は「施設」「企画」でそれぞれ9位だった。 総合100位以内に、古窯(16位)たちばなや(鶴岡市、18位)由良温泉八乙女(同、36位)蔵王国際ホテル(山形市、47位)蔵王四季のホテル(同、55位)が入った。観光・食事・土産物施設100選では、土産物の販売施設で庄内観光物産館ふるさと本舗(鶴岡市)が3位、優良観光バス30選は庄内交通(同)が6位にランクインした。各ランキングは全国の旅行会社の本社や支店、営業所など1万4292カ所からの投票で決めた。