中日臨時コーチ・今中慎二が指摘!キャッチボールで見抜いた髙橋宏斗投手の問題点と対応方法とは
本人次第
キャンプのキャッチボールの瞬間から、由伸流の投げ方だと見抜いた今中さん。シュート回転するとわかっていながら、髙橋投手にはあえてそう言わなかったそうです。その理由は? 今中「またやるならやってみろよと。『実戦まで待ちましょう』とは監督に言ったんです。本人は実戦に出ればわかるはずです」 昨年からステップが直れば、脚の開きもなくなり、テイクバックが遅れることも改善されると、指摘してきた今中さんですが、本人がやる気にならないとどうしようもありません。特に癖は極端にやらないと、なかなか取れないそうです。 案の定、実戦ではシュート回転があだとなり、150キロの速球でも繰り返し打たれました。それでフォームを脚を上げる形に戻した髙橋投手ですが、まだ改善には至っていないそうです。
本当の勝負
今中さんが見る髙橋投手の問題は、脚の上げ下げやアウトステップではなく、あくまでも踏ん張り。どんなフォームでも踏ん張ればいいのですが、髙橋投手はそこまで踏ん張り切らないそうです。 今中「70、80球まで頑張れても、80球を超えたら我慢が利かなくなる。だから髙橋投手は、試合の中盤4~5回になるとシュート回転をし出す。 先発ピッチャーは80球を超えてからが本当の勝負なんで、そこからシュート回転が始まったら勝てないですよ」
みんな我慢した
フォームの修正を始めた髙橋投手ですが、まだ不完全な状態。オープン戦で打たれ始めたら、アウトステップしてきて踏ん張りがきかなくなったなと思っていいんだとか。 また150キロ以上出ていても打たれる時は、踏ん張れずに身体が早めに開き、シュート回転が始まった時だそうです。オープン戦はそこが注目ポイントになりそうです。 今中「戻そうと思えば戻せるぐらい器用な部分はあると思ったんで静観してたんです。大塚コーチと山井コーチも言わずに我慢してたと思いますよ。とにかく脚のステップだけね」 キャンプのキャッチボールで見抜く、今中さんの解説でした。 (尾関)