１１月１日に開幕する春の高校バレー岩手県大会の注目校・女子・一関修紅は、監督を務める父とチームのキャプテンの娘、２人を中心に初の頂点を狙います。 初の頂点を狙う一関修紅（女子）のチームの特徴は「超攻撃的」なコンビバレーです。 ２０２４年は１月の新人戦で優勝。このまま全国大会へという勢いで臨んだ県高総体はベスト４と悔しい結果になりました。 この春高に賭ける思いは並々ならぬものがあります。 ２０２４年のチームを語る一番のキーワードは「集大成」、２０２３年のメンバーから抜けたのは１人だけでほとんどが２年生からスタメンでプレーしてきました。 他のチームよりも同じ仲間でプレーした時間が長いのが強みの一つです。 注目選手はチーム１の高さを誇る五嶋ひより選手（３年）。 高さを活かしたパワーのあるスパイクが持ち味で、どこからでも攻撃参加ができるポイントゲッターです。 五嶋ひより選手（３年） 「私が絶対決めるという強い意志と気持ちを持って打ちにいっています。自分ができる最大限のプレーをしてチームがひとつにまとまった良い形で試合に臨めるように頑張りたいと思います」 そしてチームの司令塔・高橋優選手（３年）。 テンポの早いトスワークで相手ブロックに的を絞らせません。身長１７０センチと高さもあるのでブロックも魅力のセッターです。 高橋優選手（３年） 「パスの精度も上がってきているし二段トスとかも自分以外も上がってきているので、細かいミスとか細かい部分の精度は全員高まってきていると思います」 守備の中心はリベロの石川美里選手（３年）。 ビーチバレーとの二刀流で、９月に佐賀県で開かれた国民スポーツ大会に出場した実力の持ち主です。ビーチバレーで鍛えた足腰でどんなボールにも食らいつきます。 石川美里選手（３年） 「ブロックタッチしたときに後ろにはじくボールがけっこうあるんですけど、それをビーチで培った“走る”ということが自分の中ではけっこうついてきたので、ワンタッチボールを最後まで追い切れるようなプレーを見てほしいです」 そんなチームをまとめる栗生澤凪沙主将（３年）。 セッターもできるマルチプレーヤーで、ピンチの時にプレーと声でチームを鼓舞する大黒柱です。 栗生澤凪沙主将（３年） 「最初始めた時からの１年では未完成だったものを２年かけてここまでやってこれたのはすごく貴重な時間だったと思うし、その２年間を無駄にしないような試合ができたら良いと思います。まず声を出して自分たちから元気を出して盛り上げようというチームの雰囲気がすごく良いと思います」 栗生澤主将と栗生澤等監督は親子です。お互いコートでは意識することはないと話しますが、監督は例年以上に強い想いでチームを育ててきました。キャプテンの娘にも大きな期待を寄せています。 栗生澤等監督 「キャプテンなのでうまくチームをまとめてほしいという思いはあります。うまくいったりいかなかったりは当然あることなので、でもキャプテンとして堂々とやってもらいたいという思いはあります」 栗生澤凪沙主将（３年） 「監督がお父さんというのはあまり考えてなくて先生なので、自分たちがやってきた分・自分たちが努力してきた分、結果で恩返しできたら良いなと考えています」 親子で目指してきた岩手の頂点、そして全国への道。 その集大成がいよいよ始まります。