高慣性モーメントの10K対決! 曲がらなさMAXの「G430 MAX 10K」と「Qi10 MAX」は何が違うか試打比較
スピン量を抑えつつ、曲げずに飛ばしたいなら「G430 MAX 10K」
2モデルともに曲がりづらさに長けているモデルですが、弾道計測で差が出ていたのがスピン量です。同じぐらいの打ち出し角でも、筆者が打つと「G430 MAX 10K」のほうが約400回転ほど低スピンになりました。これは、かなり大きい性能差です。
高弾道かつ低スピン弾道を打ちやすいのは、間違いなく「G430 MAX 10K」になります。ヘッドスピードが速めのゴルファーが、しっかりしたシャフトに差し替えたときに、飛びと曲がりづらさを両立できる可能性があるのも「G430 MAX 10K」のほうです。 ゴルファーのなかには、スピン量が多い高弾道のフケ球によって飛ばせていない人がいます。そういう人の場合は、曲げずに低スピンで飛ばしやすい「G430 MAX 10K」の恩恵を最大限に受けられるでしょう。 飛ばせる適正スピン量は2300回転前後と言われていますが、ヘッド性能だけでなく、個々のゴルファーのヘッドスピードやスイングタイプ、持ち球、ロフト選びやシャフト選びによってもスピン量は変わってきます。「G430 MAX 10K」と「Qi10 MAX」はどちらも直進性に長けたモデルなので、自分にとって適正スピン量で飛ばしやすいほうのモデルを選ぶべきでしょう。 試打・文/鶴原弘高 つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフクラブ関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。ギア好きゴルファーの会員制コミュニティサイト『3up CLUB』(https://3up.club/)では、配信される動画のキャスター兼編集長を務めている。Instagram:@tsuruhara_hirotaka
【取材協力】フライトスコープジャパン
今回の取材はフライトスコープジャパン本社内のパフォーマンススタジオをお借りし、「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボールを用いて計測を行いました。 公式サイトhttps://flightscope.co.jp/
鶴原弘高