児童合唱団との共演も プロの奏者が演奏披露 飯田市上郷で高松の丘音楽会【長野県】
長野県上郷公民館で2日、プロによる一流の演奏に親しむ「高松の丘音楽会」(実行委員会・上郷公民館主催)が開かれた。オーケストラと友に音楽祭2024に出演したオーボエカルテットが出演。上郷小学校合唱団との共演もあり、鮮やかな音色を会場に響かせた。 2014年に地区内で開いたオーケストラと友に音楽祭のコミュニティーコンサートが好評だったことから「上郷で一流の演奏に触れられるコンサートを」と翌年に同音楽会を開始し、今回で10回目となる。 名古屋フィルハーモニー交響楽団でアシスタントコンサートマスターを務めるバイオリン奏者の矢口十詩子さんをはじめ、ビオラ、チェロ、オーボエの奏者が出演。弦楽四重奏とは違う趣の音色で、集まった約150人の観客を魅了した。 モーツァルトやドビュッシーといったクラシックの名曲から映画音楽、日本の唱歌メドレーなど多彩な楽曲を演奏。楽曲や楽器の説明もはさみながら10曲以上を披露した。 上郷小学校合唱団との共演ではステージの前に4~6年生の団員24人が並び、生演奏に合わせて同音楽会テーマソング「世界に一つだけの花」と「ふるさと」を歌った。 合唱団の女子児童の一人(11)は「すぐ後ろからきれいな楽器の音が聞こえて気持ちよく歌うことができた」と笑顔を見せ、別の児童(11)は「普段はクラシックとか聞いても眠くなっちゃうけど、今日はすごく引き込まれてずっと聞いていたいと思った」と話していた。 山浦貞一公民館長は「10回目を迎え、地区の強みの行事として発展してきた。プロの演奏を生で聞ける貴重な機会として今後も続けていきたい」と語った。