俳人・黛まどかさんに聞く デビュー句集 「B面の夏」刊行30年 命の輝き知り、詠む 常に新しさ追い求めたい
―キャンペーン事務局を立ち上げ、若者向けの俳句プロジェクトが始まった。 今は情報社会。パソコンやスマホなどで情報が猛スピードで流れてくる。受動的であり、若者たちの五感や感性がすごく衰えていると思う。俳句は命を詠むもの。命を捉えようと視覚、知覚、自覚的に五感が目覚める。自分たちは命の循環の中にいると気づく。そうすれば争いは起きない。若い人たちに俳句を通して命や平和の尊さに気づいてほしい。 ―福島県の読者の方にメッセージを。 福島の人々は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故というつらい経験し、自然の脅威と命の尊さを肌身で実感している。あるニュース番組のインタビューで津波で家を流された男性が、ツバメたちが巣作りできなくなって困ると答えていた。家がなくなりそれどころではない時、毎年来るツバメの心配をしている。私は日本人の本質を見たと、本当に感動した。命の輝きを知る福島の方々は命を詠むことができると思う。ぜひ福島からの応募を期待している。
■きみの「B面の夏」俳句総選挙&俳句コンテスト 黛まどか事務所キャンペーン事務局が8月19日まで募集している。「B面の夏」から好きな一句を選んで投票する総選挙や、「夏の想い」をテーマにした俳句コンテストなどを実施している。詳しくは特設ページ https://madoka575.co.jp/lp/kiminopj