ダメダメ…。ユーロ2024で価値を落としたスター選手(5)守備が軽すぎ…。屈辱のワースト11にも選出されたDF
ユーロ2024(EURO2024)の全日程が現地時間14日に終了し、スペイン代表が優勝を果たした。大会を振り返れば、ラミン・ヤマルを初めとするヤングスターが大きなインパクトを残した一方で、期待に反して低調なパフォーマンスに終わった選手も存在する。今回は、ユーロ2024で価値を下げてしまった名手を紹介する。(スタッツは7月14日時点のデータサイト『Transfermarkt』を参照)
DF:ジョバンニ・ディ・ロレンツォ(イタリア代表) 生年月日:1993年8月4日(30歳) 所属クラブ:ナポリ ユーロ成績:4試合0ゴール0アシスト イタリア代表のユーロ2024のハイライトは、マッティア・ザッカーニのゴールくらいだろう。前回大会の王者は大きなインパクトを残さずに散った。 ベスト16敗退の要因は1つに限られたものではないが、ルチアーノ・スパレッティ監督がDFジョバンニ・ディ・ロレンツォの起用に固執したことは大きな過ちであると言えるのではないか。 30歳のウィングバックは、アズーリの面々の中で指揮官の戦術を最もよく理解している存在であることに異論はない。22/23シーズンのセリエAでは、スパレッティ監督と共にナポリを33年ぶりとなるスクデットへ導いた。 しかし、そのディ・ロレンツォの今大会におけるパフォーマンスはお世辞にも良いとは言えないものだ。同選手はスペイン紙『マルカ』が発表したユーロ2024のワーストイレブンに選ばれ、「彼は右サイドで完全に圧倒され、守備上の欠陥が多く、攻撃面ではほとんど存在感を示さなかった」との評価を受けている。 今大会では、3バックの右センターバックと4バックの右サイドバックを務め、果敢な攻め上がりとアーリークロスでチャンスを演出するシーンもあったが、それ以上に脆弱な守備面が目立った印象だ。 グループステージ第3戦のスペイン代表との試合では、対峙したニコ・ウィリアムズを全く止められず、何度もサイドからチャンスを作られてしまった。前述した『マルカ』の記事においても、「ニコ・ウィリアムズは彼にとってロケットだった」とその守備対応を酷評されている。 間接的にそのきっかけを作ったのが、代表監督となったスパレッティ。皮肉なことに、ディ・ロレンツォは信頼している指揮官に頑なに起用され続けたことで自身の評価を落としてしまった。
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