秋本真利元議員が受託収賄罪を否認 風力汚職事件、東京地裁で初公判
政府の洋上風力発電事業をめぐる汚職事件で、国会質問の見返りに計約7200万円の賄賂を受け取ったとして受託収賄罪などに問われた元自民党衆院議員・秋本真利被告(49)の初公判が25日、東京地裁であり、秋本元議員は「お金は受け取ったが、賄賂にはあたらない」などと受託収賄罪を否認した。新型コロナウイルス対策の持続化給付金を不正受給したとする詐欺罪については「犯罪の成立は否定しない」とした。 【写真】 東京地裁が入る庁舎=東京都千代田区 秋本元議員への贈賄罪に問われた「日本風力開発」(東京)の元社長・塚脇正幸被告(65)も無罪を主張した。塚脇元社長は、昨夏に東京地検特捜部による捜査を受けた直後は容疑を否認。その後に提供資金の賄賂性を認めたが、再び否認に転じた。 起訴状などによると、秋本元議員は2019~22年、再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電事業をめぐり、日本風力開発の参入に有利な国会質問を塚脇元社長から依頼され、見返りに趣味の競走馬関連の費用として23年までに計7286万円の賄賂を受け取ったとされる。
朝日新聞社