とことん対話!最年少市長が実践する対話中心のまちづくりとは?!【高島崚輔氏×石田健佑氏】
MC鈴木「高島市長はいかがでしょうか?」 高島氏「本当に考えることは一緒だなと思います。どうしても『市民対市役所』になっちゃうんですよね」 市民側は「市役所は全然やってくれない」と語り、市役所側は「そんな簡単じゃない」とわかり合えないことも。 何かが起きて、課題を解決するための対話はもちろん必要ですが「もっと前の段階で、日頃から対話をして、信頼関係を作っていくことがすごく大事」と高島氏は語りました。
若さは市長の武器になるのか?!
MC鈴木「市長になって『若くて良かったな』と思うことはありますか?」 石田氏は「まずは体力ですね」と笑いながら答えます。 就任したばかりですが、市長は本当に体力を使う仕事だそうです。 市民からは「話しやすい」とよく言われる石田氏。 自分の子どもや孫みたいな感覚で接してくれて「いろんな困りごとを話してくれるので若くて良かった」と石田氏は語りました。 一方、高島氏は「質問しやすい。わからないことをわからないと言える」点を挙げました。 自分から「ちょっと教えてください」と言いやすく、先輩方からも「これはこうだよ」と教えてもらうことがあり、「それが、ちょっとしたヒントになることも多々ある」と高島氏。 「分かっていると思っていても、分かってないこと」もあるため、「気軽に言ってもらいやすい、教えてもらいやすいのは大事だなと思いますね」と語りました。 この話に「そういうの。結構あります!」と石田氏も前のめりで同意。 石田氏は、市長の前に市議会議員を1年経験しましたが、市長は情報量も増え、わからないことも多くあります。 石田氏「『わからないので、教えてください』って言えるのは、確かに若さの強みのひとつかな」
現状を変えるために必要なこと
MC鈴木「高島さんは就任して、予算編成も経験しています。実際に市長になると、現実的にどのくらい実行できるものなのでしょうか?」 高島氏は「お金がある、議会にも納得してもらえるまともな話、国や県の裁量のものではない」という3要素が揃っているものであればできると言及しました。 社会情勢が変わっても、多くの自治体の予算案では、99%以上が前年度と一緒のケースが多いです。どうして変えられないのでしょうか? 高島氏は1番大きな理由として「やめることに対して市民の納得が得られないだろうと想像しているから」と回答しました。 予算は有限であり、何かをはじめるためには、何かをやめる必要があります。 そのスタートラインに全員が立てるように、高島氏は市民との対話集会でも、市の現状の説明をしているそうです。 昨年度、芦屋市では年間1300万円ぐらいかかっていた敬老祝金を廃止しました。 これは、88歳の方に2万円、100歳の方に3万円を支給する制度です。 給付をするよりも、環境整備にお金を使った方がいいと考えた高島氏は「1人が人生に2回だけもらえる給付よりも、生き生きと活躍できる芦屋市を作るための環境整備にお金を使いたい」と、議会に説明をしたと振り返ります。 賛否両論がありつつも、最終的には「そういうことなら仕方がないね」と議会で過半数の賛成を得られ、敬老祝金は廃止され、介護や介護予防が相談できる場所が新しく設置されました。 また、高島氏は先日、敬老会に出席した際も「敬老祝金を廃止したのは、実は皆さんが気軽に相談できる体制を作るのが我々の役目だと思っているからです」と自身のビジョンを説明しました。 高島氏「丁寧に説明するのは大事だなと思っています」 石田氏「地方財政は、本当に厳しい状況なんで、やめなきゃいけないことはたくさんあるけど、どういうプロセスで市民の方に理解をしていただくかが、課題であるなと感じていたので勉強になりました」 MC鈴木「今の高島さんと石田さんのやり取りはまさに、民主主義の本質と言うか、政治の本質的なプロセスだなと非常に感じました」
MC鈴木「最後に、若い方や30代や40代で市長に挑戦しようと思っている方にメッセージをお願いします」 石田氏は、大館の若い世代に「大館から都会に出て行って、そこで仕事に就くという選択肢もあるけど、自分達でまちを作っていくという選択肢もある」と話しているとのこと。 「少子高齢化社会の最先端のまちづくりを進めることは、これからの日本や世界にとって非常に大切で、新しいモデルを作ること」であり、「これからの日本の新しい政治家のロールモデルとして結果をだしていきたい」と力を込めました。 高島氏「市長は最高の仕事なので、ぜひ興味が少しでもあればチャレンジしていただけたら嬉しいなと思います」