【ボルテスVレガシー】堀江美都子が生歌熱唱!「ずっと歌い続ける覚悟」
アニキがエールをくれた気がしたレコーディング
そんな堀江の代表曲の一つである「ボルテスVの歌」は、まだ若手だった彼女がロボットアニメに主題歌を歌いたいと思っていたタイミングでオファーが来た楽曲だったらしく「お話しがきたときはメチャクチャ嬉しかったです」と当時を回想。女性がメインで歌うロボットアニメの主題歌は初らしく、堀江は「ボステスVの搭乗員に女性も子供もいるということで、みんなで一緒にというイメージで女性をメインボーカルにして、コーラスに子供合唱団を入れたと思っています。ロボットアニメソングというよりも賛歌みたいな曲に仕上がったと思っています」と曲について詳しく解説。自身にとってどんな存在なのかと聞かれると「一生私が歌い続ける限り歌う曲なんだろうと思うと、ずっと一緒という覚悟を決めました」とこの曲への熱い想いを口にしてくれた。 また『ボルテスV レガシー』の作品応援プロジェクトとしてクラウドファンディングが実施され、即日目標到達を達成したエンディング主題歌「父をもとめて」のカバーについても言及。この曲を歌った故・水木一郎と堀江はコンサートでお互いの曲をよく交換して歌っていたそうで、レコーディングはその延長といった気持ちがあったとのこと。収録当日は「アニキ(水木)が来て、『頑張れよ』とあたたかく包んでくれたような気がして、とてもいい歌が歌えましたし、歌い終わった後に『やるよ、この曲』と言ってくれたかなと思います」とコメント。アニソン不遇の時代から長きにわたって「子供たちに誠実に、絶対折れることなく、誇りをもって歌っていこう」と二人で励まし合った間柄だったそうで、「兄であり同志でした」と水木との思い出を語ってくれた。 そんな『ボルテスV』という作品だが、それ以降の東映作品の歴史にも大きな影響を与えたそうで、白倉は特撮の戦隊シリーズにもそのDNAが色濃く受け継がれているいった持論を展開。また作品としての魅力について尋ねられた白倉は「非の打ち所がないんですよね。たくさんロボットアニメはありますが、改めて見直してみるとものすごくよくできてる。ロボットのデザインもそうだし、敵味方の人間関係やストーリーもよく洗練されている名作だと思っています。そんな『ボルテスV』の価値に光があたるのは嬉しいことですし、自分自身にとっても再発見になりました」と回答。堀江も「フィリピンの方に50年の間にわたって愛してもらえたのは、やはり国民性もあるかもしれませんが家族愛が大きいのかなと思っていて。そういう伏線がしっかり描かれているところが心に響くのかなと思います。日本にはたくさんの作品があるので、新しい作品があると目移りしちゃう贅沢さがあったりすると思いますが、ぜひストレートかつシンプルに面白い『ボルテスV レガシー』を見ていただき、前のアニメ『ボルテスV』も見て好きになってくれたら嬉しいです」と推しポイントを語ってくれた。 ここで特別ゲストとしてミレーン・J・ガルシア=アルバノ駐日フィリピン大使が登壇。劇場初公開となった瞬間に立ち会えたことを喜びつつ、挨拶では『ボルテスV』がフィリピン人にとって特別な存在であると紹介。また今作の日本上映については「両国の深い文化的繋がりと何十年にもわたって築いてきた友好関係を再認識させてくれる素晴らしいものです。『ボルテスV』がフィリピンで成功したように、ここ日本でも成功を収めることを確信しています」と、フィリピンと日本の友情に触れつつ、映画の成功に期待する言葉を述べてくれた。 マスコミ向けのフォトセッションでは、観客と一緒に堀江がポーズを決めながら力強く「レッツ・ボルトイン!」の掛け声を叫ぶ一幕も。最後に「10月18日に字幕版、吹替版とも公開となりますので、お知り合いの方とかにもおしらせいただいて、ぜひみなさんで盛り上げていただきたいと思います。よろしくお願いします!」と堀江がファンに向けてのメッセージを語りかけ、大きな拍手に包まれながらジャパンプレミア舞台挨拶は終了となった。
ライター 川畑剛