1千万円越えの“Tバック”が今年も登場──原宿「ベルベルジン」初売りリポート
人気古着店は初売りでスペシャルなアイテムがリリースされる。2024年は何が並んだのかをチェックした。 【写真を見る】ベルベルジンに並んだ正月だけのスペシャルな古着とは?
Tバックがお出迎え
2023年の初売りでは、リーバイスの大戦モデルがセットアップで買えるなど質&量ともにスペシャルだった。では今年はどんな顔ぶれとなっていたのか。オープン直前に、同店のディレクターである藤原裕に訊いた。 この日の目玉であるカバーオールは、すべて30年代製というマニアが眼福を得るのに十分なラインアップ。一番左がパイオニアというブランドのチンストラップ付き。ボタンは打ち込み仕様。真ん中がノーブランドだが“チンストラプ付きでボタンはチェンジ仕様(通称チンチェン)”、さらに3つポケットという珍品。右はザ・ビッグフェイバリッツというブランドのもので、こちらもチンチェン。 「今年の目玉商品は、何と言ってもヴィンテージジーンズです。系列店舗の「フェイクα」分を含め、この日のために新たに100本以上投入しました。その中でも最も数が多いのがリーバイス501XXです。インディゴの濃いものからダメージの入った雰囲気系まで50本以上入荷しています。しかもW32~36くらいのゴールデンサイズが多く揃っているというのがポイントです。トラッカージャケットに注目が集まっているいま、ジーンズは比較的リーズナブルになっているので、探している方はサイズが豊富に揃っているいまがラストチャンスかもしれません。もちろん、私の大好きなTバック(リーバイス506XXE)も入荷していますが、今回は2着と少なめ。いい感じにダメージの入った比較的リーズナブルな個体のほか、コンディション抜群の47年モデルもあり。真っ紺で目立ったダメージもないミント・コンディションです。お値段ですか? 言えません(笑)。 もちろんデニムパンツやGジャン以外にも、カバーオールなどのワークウエアやジャケット、シャツ、さらにミリタリー系のアイテムまで極上品が大量に集まっています。とりわけカバーオールに関しては、スペシャルな個体が3枚。ほかにもメジャー&マイナーブランドを問わず、30~40年代のモデルまで見応え満点のラインナップとなっていますので、ぜひ店舗に足を運んでいただき、実物を手にとってご覧になってください! 本年もよろしくお願いします!」 実際、地下のヴィンテージフロアではリーバイス506XXEをはじめ、名だたる銘ジーンズが揃っていた。古着店の初売りはラインアップが物凄い。今年逃した人は来年またチェックしよう。 ■ベルベルジン原宿 住:東京都渋谷区神宮前3-26-11 原宿SHビル TEL:03-3401-4666 営:13:00~19:00 休:なし
文・オオサワ系 編集と写真・岩田桂視(GQ)