顔を触ってきた南原（左）をコニングが突き飛ばす

「RISE WORLD SERIES 2023 Final Round」（12月16日、東京・両国国技館）の前日計量が12月15日、都内で開催された。 　RISEとGLORYの対抗戦で対戦するRISEライトヘビー級王者の南原健太（日本/極真会館）は88.7kgで、ビクター・デ・コニング（オランダ/Kickboxing fearless）は88.9kgでともに規定体重をクリアした。 　計量後のフォトセッションでのフェイストゥフェイスの際に南原がコニングのあごに触れたところでコニングがその手を払い、胸を突く。南原はバックボードまで吹っ飛ばされ、あわや乱闘というところで関係者が割って入り事なきを得た。 　計量後の会見で南原は「マジでムカついているんで、明日は必ずぶっ倒します。さっきのフェイストゥフェイスで思い切り吹っ飛ばされて恥ずかしかった。両国国技館ということで、今日は相撲で負けたが、明日のリングでは南原健太の蹴りかパンチがビクターのあごに入って倒すので期待していてください」と怒りが収まらない様子。

思わぬ遺恨が発生した南原（左）とコニング

　このいざこざは南原がコニングのあごに触れたことから引き起こされたものなのだが「向かい合ったときにあまりに大きくて。見下されるのに慣れてないんで、最初は我慢していたが、勝手に手が出ちゃった。触ったら押されちゃった」と状況を説明。これにコニングは「あのようにフェイストゥフェイスで顔を触られるのは初めて。非常にリスペクトを欠いているなと思った。なので、私にできることは明日、彼を倒すこと」と語った。 　これに南原が「失神はしたことある？」「多分、倒れたことがないと思うんで初めてのKOをプレゼントします」などと追撃するのだが、通訳を挟む上にイレギュラーな発言であることから、コニングには伝わらず「明日はあなたがKOされます」「もう寝てるじゃないか。お前はすでに失神している。何を言っているんだ」と返すなど最後までかみ合わないまま。 　南原は会見にベルトを持ってくることを忘れてしまい、隣に座る中村寛に指摘されてしまったのだが、そのやり取りを通訳されたコニングは「今度、試合をする時はそのベルトをかけてやればそのベルトが僕のものになる」と挑発する場面もあった。