宇部で「まじめ川キャンドルナイト」 ミズベリング活動、学生のESD実践に
キャンドルの明かりを楽しむイベント「まじめ川キャンドルナイト」が12月14日、宇部市中心市街地を流れる真締川の宇部大橋周辺で開かれる。主催は「まじめ川ミズベリング実行委員会」。(山口宇部経済新聞) 【写真】「まじめ川キャンドルナイト」前回の様子 真締川の活用とにぎわい創出が目的の同イベント。宇部市やNPO法人「うべ環境コミュニティ」、宇部市文化創造財団(アートコミュニケーター)のほか、宇部工業高校、慶進高校、宇部中央高校、サビエル高校、宇部フロンティア大学付属香川高校など近隣の学校の協力を得て開催する。 宇部工業高校の大濱進治さんは、「全国的なミズベリング活動の中で学生が直接関わり、ESD(持続可能な開発のための教育)に昇華させているのは宇部だけ。高校生のアイデアや地域の方々とのつながりによって成り立っている。他校の生徒同士でもイベントの中で知り合うことで様々なことを吸収しあってうねりが生まれ、それを行政や地域住民が受け取ることで新たな力が生まれてくる」と話す。 当日は、宇部大橋を中心にイベントを展開する。17時から行う「点灯式」では、宇部大橋周辺からやすらぎ橋にかけて設置したキャンドルに、来場者が持参した点火器具を使用して一つずつ点火していく。やすらぎ橋では、高校生によるキャンドルデザインの作品展示も行う。宇部大橋周辺にはキッチンカーが出店し、飲食を提供する。 ワークショップエリアでは、環境学習「ミクロの世界をのぞいてみよう」や「水素エネルギーモデル実証実験」(うべ環境コミュニティ)、電気工作「ソーラーイルミネーション」(宇部工業高校、有料)、来場者が絵を描いた紙袋にLEDライトを入れて飾る「キャンドルえま」(アートコミュニケーター、有料)などを行うほか、地元アーティストによるライブや高校生によるシャボン玉パフォーマンスなども行う。 大濱さんは、「将来的にこのイベントは高校生が中心となって企画運営できるようにさせたい。各校の代表が集まり、実行委員会の高校生部のようになれば、また違った盛り上げ方や楽しみが生まれるはず」と話す。 実行委員の寺田裕美さんは、「高校生にとってはこうした場で活動することで、社会に出た時に臨機応変に対応できるようになっていくのでは。地元に愛着を持つことで卒業後の定住や地域の盛り上がりにもつながる。高校生が参加することでどれだけ変わっていくのかを期待しながら、非日常の空間を楽しんでもらいたい」と話す。 開催時間は、15時~20時。キャンドルの点灯式は17時から、消火セレモニーは20時前から。雨天中止。宇部工業高校グラウンドの駐車場が14時30分から利用可能。
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