控えめに言ってうますぎる! 容赦なしに沼らせてくるレトロ喫茶の濃厚プリン
プリン王子の愛しのプリン
プリン研究家、プリンジャーナリストとしてメディアで活躍するプリン王子こと池畑孝資さんが、毎日食べているプリンの中から今オススメのプリンを紹介。今回は渋谷にある、純喫茶の名プリンです。
教えてくれる人|プリン王子・池畑孝資
年間800食以上プリンを食べ、プリン王子として活躍する会社員。全国津々浦々食べ歩いたプリンをInstagramなどで発信している。メディア出演も多数。
ノスタルジックな雰囲気の昭和レトロな喫茶店
渋谷駅と表参道駅のちょうど間、気をつけながら歩いていないと通り過ぎてしまいそうな青山通り沿いの雑居ビル。その中にひっそりと店を構えるのが「喫茶サテラ」です。外観から昭和レトロな雰囲気がだだ漏れています。入らずともわかる謎の説得力がそこにはありました。
店内は紛れもなく昭和レトロ。最近タイムスリップがテーマのドラマを見る機会があったが、この店でも昭和にタイムスリップできる気がします。実はこちらは、48年もの歴史をもつ老舗喫茶店「青山茶館」を改装し2020年10月にオープンした喫茶店。この説得力はそのせいです。
店内は温かくやさしいオレンジの明かりがともり、ウッド調でシックなアンティークも味があっていいです。ノスタルジックな雰囲気と静けさで、渋谷の喧騒を忘れられるオアシスのような空間が心地よいですね。
看板メニューはプリン
さて、そんな喫茶サテラは自家焙煎した豆を使用したこだわりのコーヒーとプリンが人気。喫茶店のプリンというと銀皿にのったクラシカルなプリンを想像しますが、こちらのプリンは皿盛りされたテリーヌのようなビジュアルとなっています。
もったり濃厚! やさしい口どけのプリン
「プリン」(700円)はむっちりとしたテクスチャー。ほどよい弾力がたまりません。スプーンを入れるとねっとりとまとわりつきます。とにかくクリーミーで濃厚。もったりしていてまるでチーズケーキのようなやさしい味わいが口いっぱいに広がる……控えめに言ってうますぎる!
クリームチーズと練乳を絶妙な配分で混ぜあわせることで、このむっちり感ともったり感になるんだそう。後味も軽やかなのがうれしいです。