夏の訪れ ゲンジボタル乱舞 岡山県真庭市の備中川一帯
ホタルの名所として知られる岡山真庭市北房地域の備中川一帯で、ゲンジボタルが乱舞するシーズンを迎えた。夜空の星のように柔らかな光がゆらゆらと水面に瞬き、夏の訪れを告げるように川辺を彩っている。 日没後の午後8時ごろから、淡い光をともしたホタルたちが次々と飛び始める。同市北房振興局によると、例年並みの10日前後にピークを迎え、今月下旬まで楽しめそう。 一帯は地域住民らが環境整備や生息調査などの保護活動に取り組み“ホタルの里”として守られている。同振興局は「繁殖の妨げにならないよう、なるべく川にライトなどの光を当てないで」と呼びかける。 8、15日午後4時~同10時は近くの呰部商店街(同市下呰部)で、飲食屋台が並ぶ「ホタルの夕べin北房」が開かれる。8日同4時からは北房文化センター(同市上水田)で、児童らが保護活動の成果やミュージカルを披露する「北房ホタルの発表会」、9日午前11時~午後7時半は同センターなどで音楽イベント「HOTARU Fes」もある。 観賞の問い合わせは北房振興局(0866―52―2111)。