阪神・伊藤将 6回無失点で再出発 2軍降格後初マウンド、直球中心で72球「戻ってきている」
「ウエスタン、阪神2-0オリックス」(24日、鳴尾浜球場) 再出発のマウンドで、順調な調整ぶりを見せた。阪神・伊藤将司投手(28)が2軍降格後初先発。3番・頓宮、4番・杉本の強力打線も寄せ付けない快投だった。 「ストレート中心に投げようと思っていた。ここまであんまり良くなかったので、一から投げ直して、右バッターのインサイドもいい球あったので、戻ってきているなと」 初回は野口を二ゴロ、元を遊ゴロとすると、頓宮を初球、140キロ直球で二飛に。四回まで毎回を三者凡退とした。五回は味方の失策で先頭の杉本に出塁を許すも、無失点に。六回は大里に初安打を献上したが上野を併殺。1四球を与えながらも、野口をカットボールで三ゴロに打ち取った。 五回途中8安打7失点だった11日・DeNA戦(横浜)では球の高さが課題だったが、この日は低めに制球。「ストレートは大胆に強さを出して、変化球は低め低めに丁寧に意識して投げられました」と6回1安打無失点、72球の好投に納得の表情を見せた。「球数を少なくいけたので、早く1軍に上がって投げられるように」。この日は開門前から長蛇の列も。左腕の完全復活を虎党は待ち望んでいる。