主演映画『正体』も好調! 横浜流星『べらぼう』成功のカギは『光る君ヘ』が掴んだ女性ファン
横浜流星(28=写真)の主演映画『正体』が好調だ。11月29日の公開から3日間で興行収入2億241万2700円、劇場動員数16万5647人。この週の週末興収ランキング初登場1位を獲得し、映画サイトのレビュー評価も高い。12月16日に発表された13~15日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)では6位となっている。 【写真】横浜流星、新田真剣佑、北村匠海がこんな役を…今旬スター“若き日のお宝映画”に注目 ただ『正体』と言えば、公開前にひと悶着があった。一般公開前にもかかわらず、11月25日発表の第49回報知映画賞で作品賞、主演男優賞、助演女優賞の3冠に輝いたのだ。その受賞が発表されると、ネット上では《公開前の作品が受賞!?》《なんか腑に落ちない》《誰かのファンによる組織票?》などなど物議を醸すことに。 「実際に公開されると、好調な滑り出し。2時間飽きさせることのない、面白い作品であることは間違いないと思います。ただ、公開前にミソがついたのはやっぱり痛い。せっかくのいい作品も《賞を取るほどでもない》とうがった目で見られかねませんし、実際、ネット上にはそういった厳しめコメントもありますからね」(エンタメサイト編集者) 横浜が演じるのは、殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木。だが、脱走に成功し、日本各地で潜伏しながら逃走を続ける……『正体』のあらすじだ。 「横浜さんといえば、端正なルックスと類まれなる身体能力が前に出がちではありますが、演技力も20代の若手俳優の中では群を抜いている。特に2022年に公開された映画『流浪の月』で演じたヒロインの“DV彼氏”役は、抑えきれないゾッとするような狂気を観客に見せつけ、私もしばらく横浜さんの顔をドラマなどで見たくなくなったほどでした」と話すのは、芸能ライターのエリザベス松本氏。『正体』も映画館で見たそうで、日曜日15日の午後イチの回は満席だったという。 「『正体』の演技を見る限り、横浜さんの来年の大河『べらぼう』主演には何ら不安はなく、次はどんな顔を見せてくれるのか楽しみでしかない。そうそう、もうひとつ、『正体』には鏑木を追う刑事役で山田孝之さんが出演しており、その演技がとてつもなくいい! 重厚な演技で、山田さんがだんだんロバート・デニーロに見えてくるんですよ。2人の演技合戦はお金を払って見る価値があるなと」 横浜が主演を務めるNHK大河『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』は年明け1月5日より放送予定。横浜は日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いた蔦屋重三郎を演じる。 「前作『光る君へ』は、これまで大河ドラマを敬遠していた新たな層の心を掴んだ。この層をどれだけキープできるかが課題ですが、横浜さんは女性人気が高い役者さんですし、『光る君へ』で大河ファンとなった女性も多い。案外、いい数字を出せるんじゃないかなと思います。何より脚本の森下佳子さんにも多くのファンがついているのは強い」(スポーツ紙芸能担当記者) 森下氏の脚本といえば、2017年の大河『おんな城主 直虎』もあるが、横浜には『正体』の好調で弾みをつけて、大河を勢いよく突っ走ってほしいものである。 ◇ ◇ ◇ 実はNHK大河には“サブタイトルの呪い”が……気になる人は以下の■関連記事【もっと読む】もぜひ!