関東 ゴールデンウィーク後半は真夏日も 万全な熱中症対策を 応急処置のポイントは
あると便利 熱中症対策グッズ
ゴールデンウィーク後半は、屋外のレジャーを予定されている方も多いかと思います。暑い中、屋外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると便利です。 ① ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。 ② 日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作ることができます。 ③ 扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。 ④ 冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。
熱中症 応急処置のポイント
まだ、体が暑さに慣れていない時期は、急な暑さで熱中症の危険度が高まります。万が一、頭痛やめまい、立ちくらみ、筋肉痛や手足のけいれんなど、熱中症かなと思う症状がみられたら、まず、声をかけて、意識があることを確認します。意識がない場合は、すぐに救急車を呼んで、医療機関を受診してください。意識がある場合は、すぐに次のような応急処置が必要です。 まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰に移動して、安静にしてください。 次に、衣服を緩めて体から熱を逃がし、体を冷やしましょう。冷やした水のペットボトル、氷枕や保冷剤などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。保冷剤などがない場合は、皮膚に水をかけたり、うちわや扇風機で風をあてたりして、できるだけ早く体温を下げることが大切です。 そして、水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに医療機関を受診してください。
日本気象協会 本社 久保 智子